ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

4月が始まった。ドキドキワクワクソワソワ。

さあさあ、3月31日で保育園生活が無事終わり、
お世話になった先生方と、
涙のお別れをしたいところではあるが、
先生たちも忙しいので、

「わあ〜〜また〜〜!」

「ランドセル背負って遊びに来てね!」

というやりとりくらいしかできずに、
バタバタと4月1日からの、小学生生活へなだれこむ。
この新しい生活が始まり、一週間。
学校が始まるまでの日々は、
「学童」なる場所へ毎日通うことにしていて、
これが、周囲の、
近年の子育て事情を知らない大人たちからは、

「学童、何?」
「どういうことなの?」

と疑問をもたれがちである。
すごく簡単に言っちゃうと、
放課後に、守られたひとつの施設に集められて、
決まった時間までそこにいていい場所。
(いていいというか、いなくちゃならない場所)
なのです。

働いている親たちは、
その決まった時間に迎えに行くなり、
家で待っているという約束。
最近の学童は、区や施設によって、
大人数いたり、少人数だったり、
いろいろあるらしく、
保育園みたいに「学童落ちた!」ってことも、
あるらしい。
逆に落ちないけど、ものすごい人数が登録している。
という場合もある。
学童も、区によって呼び方がちがったり、
細かく分かれていたりして、もう何が何やら!
事前に電話でも聞いたし、
説明会に出席しても、やっぱり何が何やら!
数日通って、ようやくわかって理解できた気がする。

うちの行くところは、
とにかく人数が多いので、
10人くらいのクラスや、赤ちゃんたちと遊ぶ、
くらいしかしてなかった娘が、
そんなところに行くと、
環境の変化に、戸惑っちゃうんじゃないか?
と、心配していた。
先輩で、その変化がしんどい時期があった。
という人の話も聞いていたのもあり、
耳年増状態。
(てゆーか自分、年増なんで、
耳年増er(比較級)としておく)

本人は、前日まで

「あしたも、みんなとあえるよね?」

などと、ちょっぴりとぼけたことを言っている。
「4月1日から、小学生になるから、
まずは毎日学童に行くんだよ」
ということは伝えてあったけど、
本人も何が何やらだったんだね。
そりゃそうか。何も知らないものねぇ。
よくわからないなりにも、

「がくどうやだー」

とか言ってたし。

で、いざ4月1日を迎えまして。
こちらも気に入るお弁当を作ったり、
テンションあげるために、ムードづくり。
初日は、少人数制の施設にお願いしてあって、
別れ際は、なかなか靴を脱がなかったりもしたけど、
涙なしに入室できた。
ぜったいに泣くと思ったけど!
ひとまず、ほっ。
その日も、いろいろたのしかったらしく、
お友だちの名前も覚えて、無事にクリア!

2日目は、メインで通う大人数いる方。
朝到着すると、もう、宴会会場みたいな感じで、人が多い。
当たり前だけど、子どもだらけ・・・!
こっちがちょっと圧倒されましたよ。
先生に言われるがままに、いろいろ準備して、
部屋に消えていった。
あきらかに、荒波に見えるその海で、
彼女は1日どう過ごすのか。
保育園はやさしい先生が、
手取り足取り教えてくれる場所で、
昨日までそっちで、急にこの海。
・・・どうなっちゃうの?

1日そわそわしながらも、
午後迎えに行くと、

「た〜のしかったよ〜〜〜〜」

へ?だいじょうぶなんだ?

「あしたは、たいくのところで、
あそぶんだ〜」

お友だちの名前も教えてくれて、おどろいた。
水の温度もだいじょうぶだった、
浅瀬でびしゃびしゃやりながら、
たのしく過ごせたということなんだね。
わたしだったら、そうはならないよ。びっくりだ。
これから、たのしかったことも、いやだったことも、
どんなに小さいことでもいいから、
たくさんお話し聞かせてね。
と、約束した。

そしたら夜寝る前の時間に、
小さいホワイトボードを使って、
「今日あったこと」を教えてくれるようになった。

「これが、◯◯ちゃんで、
これが、あたし。
そして、これが▲▲くんで〜」

絵で、消したり描き足しながら教えてくれる。
これは新しい手法だ。

今週からいよいよ、学校がはじまって、
学校が終わったら学童に行く。
これから、たくさん、おもしろいことが待っている。
どんな6年間になるのかな。
どんな6年間にしようか。
わくわくドキドキ。
たのしもうね。
新年度で環境が変わった人たちが、たのしめますように。
そうじゃない人たちも、なんでもない日おめでとうだ。
エンジョーイ!

毎日学童で、やけにドリルをはりきって、
やっている。

丸つけが、毎晩大量です。
あと、なぜドリルが折れてるんだろうか・・・。
(真ん中の部分は、ライトが当たってるとかじゃなくて、
折れてるの・・・)

なぞだ・・・!

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