「ほぼ日の塾」は、
ほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツを
どんなふうにつくっているか、
希望する人にお教えするという新しい試みです。

2015年の11月にはじめて募集し、
1200人以上の方からエントリーをいただきました。
そのなかから12名の方を対象に
「第1期」の塾を開催し、
さらに、80人の方を対象にして
「ほぼ日の塾 80人クラス」を開催しました。

今後も、第2期、第3期と続けていく予定です。
決まりしだい、ページでお伝えいたします。

以下に、最初の募集をしたときの
挨拶を掲載します。
こんなつもりで、
私たちは「ほぼ日の塾」をはじめました。

「ほぼ日の塾」を、はじめます。

ほぼ日刊イトイ新聞がはじまって18年目になりますが、
はっきりと、これは、新しい試みです。
できるのかな、という疑問や不安よりも、
ここから広がる新しいことへの
期待や希望のほうが明らかに大きいので、
少し背筋を伸ばして、宣言します。

「ほぼ日の塾」を、はじめます。

どうしてはじめることになったのか、
少し、詳しく、説明しますね。

■知りたい人には、伝えたい。

数年前から、よく質問されるようになりました。
「ほぼ日」は、どんなふうにつくっているのですか?
「ほぼ日」には、どんな決まりがあるのですか?
「ほぼ日」みたいにやるには、どうすれば?

当初は、どちらかというと、
「風変わりな組織」というような
扱いをされていたのですが、
ここ何年かは、どうやら、
まっすぐな、本気の取材が増えてきました。
雑誌やネットで特集されることもありましたし、
あちこちのメディアで、
自分たちの同僚が「ほぼ日」の仕事を語るのを見ても、
驚かなくなってきました。

あるいは、
ほぼ日刊イトイ新聞に新しく入ってくる仲間たちが、
「ほぼ日」のやり方をとてもおもしろがり、
つぎつぎにいろんな質問を重ねる、
ということもしばしばあります。
目をきらきらさせながら、
ときどきびっくりしながら、
彼らは「ほぼ日」のやり方を
ぐいぐいと吸収していきます。
身内のことになってしまいますが、
教えるほうも、教わるほうも、
とてもたのしそうです。

ほぼ日刊イトイ新聞が、何年もかけて、
とくに特別だとも思わず、自然に
(あるいはそれ以外方法がなくて)
培ってきたやり方は、
どうやら、いつの間にか、人々の興味をひく、
おもしろいものになっているようです。

それを、短期的な「塾」というかたちで、
伝えてみたいと思いました。
押しつけるつもりはありませんが、
知りたい、と思う人がいたら、伝えてみたい。

■伝えることで、わかりたい。

「伝える」ということは、
「ことばにする」ということでもあります。

自分たちのやり方を、あらためて、
「伝える」ために、きちんと「わかる」必要がある。
曖昧に共有していることや、
なんとなくみんなが守っている約束や、
自分たちが一斉に拍手を送るもの、
できるだけ踏み入らないようにしている場所、
そういったものを、きちんと「わかる」こと。

それは、知りたい人に「伝える」だけでなく、
「いまの自分たち」をきちんと確認し、
「未来の自分たち」へ、
それを「伝える」ことでもある。

そして、自分たちを確認し、伝えながら、
それを受け取ってくださる人たちと、
たとえ短期間の「塾」だとしても、
通常ではあり得ないくらいの深さで
「わかり合える」のではないか。

■わかりながら、出会いたい。

互いにわかり合ったら、
「塾」での関係を超えて、
いつか、一緒に仕事ができるかもしれない。
そんなふうにも、思っています。

信頼できる仲間かもしれないし、
助けてくれる専門家かもしれない。
あるいは、「塾」というかたちのまま、
ちょっとした仕事だってできるかもしれない。

そこまで、ぼくらは、本気で考えています。
なんだか、これまでにない、
おもしろくて新鮮な出会いが
待っているような気がしています。
ですから、「できるのかな?」という
不安や疑問は一旦保留して、
これからはじまるたのしい広がりのほうへ、
向かっていくことにしました。

「ほぼ日の塾」のページはこちら。