| 山下 |
こ、これが原画なんですね！
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| 福田 |
ええ、そんなたいしたもんやないですけど。
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| 山下 |
いえ、すばらしいです。
‥‥ああ、いいなあ‥‥ほんとうにイイです！
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| 福田 |
ありがとうございます。
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福田さん（既婚）は、
大阪にお住まいのイラストレーター。
福田さんの作品をホームページでみた僕は、
もう、即座に大阪遠征を決心しておりました。
「この人に会わずに誰に会う！ 自腹上等！」
というわけで、山下はいささか興奮ぎみです。
少し落ち着きを取り戻し、
「写真絵」ついて、
お話をうかがうことにいたしましょう。 |
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| 山下 |
これは、「写真絵」という呼び方で
よろしいのでしょうか？
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| 福田 |
そうですね、「プリントペイント」などとも
勝手に言ってますが、
要は、撮った写真の上に絵を描くわけです。
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| 山下 |
デジカメ画像ではないのですよね。
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| 福田 |
はい、フィルムです。
なにしろやりはじめたころは
デジカメとかそんなんなかったので。
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| 山下 |
というと、いつごろから？
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| 福田 |
ええと、学生の時分からですから‥‥
10年、いや15年前になりますか。
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| 山下 |
ああ、長いことやってらっしゃるのですねえ。
‥‥あ。ははは、これ、これ好きなんです！
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| 福田 |
（笑）ただの郵便受けなんですけどね。
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| 山下 |
たぁまんないです、この顔（笑）。
‥‥ああ、これもすごく好きなんです！
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| 福田 |
それは神戸ですね。
ベンチが素敵だったので、
ストレートにかわいくしてみました。
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| 山下 |
キラキラしてます。かわいいです！
もう、感動しっぱなしです！
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| 福田 |
（笑）ありがとうございます。
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| 山下 |
あれ？ この白い線、これは‥‥。
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| 福田 |
白い線はぜんぶカッターなんですよ。
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| 山下 |
え？
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| 福田 |
削ってるんです、カッターでこりこり。
それから絵の具で色を塗るんです。
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| 山下 |
ほんとだ、削ってるんだあ‥‥。
あの、そもそもどうして「写真絵」を
はじめようと思われたのですか？
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| 福田 |
それは‥‥いろいろあるのですが、
旅行が好きなんですね、とにかく。
ですからいちばんの理由は、
「仕事で旅行いけれへんかなー」
みたいな、そんなところなんです。
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| 山下 |
（笑）おいしいものも食べれますし。
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| 福田 |
そうですね（笑）。
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| 山下 |
ほら、こんなふうに。
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| 福田 |
ちょうどいい写真みつけはりますねえ（笑）。
それは山形で食べたお蕎麦です。
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| 山下 |
‥‥（しみじみ見る）ああ、
何度も言いますが、すばらしいです。
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| 福田 |
ありがとうございます。
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| 山下 |
ポップだし、アイデアにあふれてるし‥‥。
あの、最後にどんな絵になるのかって、
撮るときにもう決めているのですか？
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| 福田 |
それは、半分半分くらいです。
撮るときにアイデアが決まるのもあれば、
とりあえず形がおもしろいから撮っといて
あとで何にするか考える場合もあります。
‥‥あ、それなんかは、
見た瞬間に決まったやつですね。
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| 山下 |
おお！ これですか。
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| 福田 |
そうそう。「おお！」という感じで。
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| 山下 |
おお（笑）。
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| 福田 |
おお（笑）。
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| 山下 |
これは機関車の一部なんでしょうが、
それがこう見えちゃうってところが
福田さんのすごいところだと思います。
見えるんですねえ‥‥福田さんには。
すごいなあ、こんなのできるなんて‥‥。
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| 福田 |
きょうは山下さんにもやってもらいますよ。
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| 山下 |
え？ や、やっぱりやりますか！
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| 福田 |
やります。
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| 山下 |
わ、わっかりました、やります！
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| 福田 |
カッター２本持ってきましたから。
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| 山下 |
じつは僕もフィルムのカメラ持ってきました。
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| 福田 |
はははは、やる気まんまんじゃないですか。
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| 山下 |
はい。忘れ物をしないよう、一週間前から
「お泊まりセット」の中に入れてました。
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| 福田 |
(笑)本気になっていただけて嬉しいです。
じゃ、いきましょか。
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こうして僕らは、
「写真絵」の第１ステップ、
まちかど撮影へと向かうのでありました。
喫茶店から出た福田さんが、
さっそくシャッターを切っています。 |
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阪急デパート |
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こちらは阪神 |
梅田から電車に乗って、
メインの撮影場へ到着。
その名も「靫（うつぼ）公園」。
ビル街にある、変わった名前の広い公園です。
かんかん照りの平日の午後。
僕らのほかに人などいやしません。
「ジージー」と、うるさいほどのセミしぐれ。
暑かった、ものすごく暑かった。
けれど、僕らは平気なのです！ |
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| 山下 |
よーし、撮るぞー！
‥‥でも、何を撮ればいいのでしょう。
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| 福田 |
とりあえず、これかな（パシャ）。
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| 山下 |
あ、はやいですねえ。
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| 福田 |
山下さんもどんどん撮ってください。
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| 山下 |
わかりました、あまり悩まず、
とにかく撮ってみます。
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| 福田 |
はい、それがいいと思います。
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| 山下 |
‥‥お、これは街灯とゴミ箱。
よくわかんないけど、撮っとこう。
あとで考えればいいや（パシャ）。
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| 山下 |
あ！ こ、これ！ これはいける！
木の切り株だ（パシャ）。
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| 福田 |
なんかいいのん撮れました？
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| 山下 |
はい、木の切り株を撮りました。
アイデアもすでに決まっています。
ほら、恐竜の顔みたいじゃないですか？
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| 福田 |
なるほどー、いい感じです。
‥‥ふう。いやしかし、暑いですねえ。
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| 山下 |
ええ、35度くらいでしょうか。
‥‥ん？ 福田さん、ほらあれ。
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| 福田 |
なんです？
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| 山下 |
噴水がありますよ、涼しそうですよ。
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| 福田 |
ほんとだ、知りませんでした。
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| 山下 |
行きましょう（タタタ）。
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| 福田 |
ええ（タタタ）。
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| 山下 |
（噴水に到着）気持ちいいですねえ。
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| 福田 |
撮っときましょ（パシャ）。
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| 山下 |
ん？ あ、あ、あ。
福田さん、アゲハチョウがとまってますよ。
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| 福田 |
あ、ほんまですね。
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| 山下 |
撮ります（パシャ）。
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| 福田 |
‥‥ん？
そっちにあるの、それは？
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| 山下 |
え？ 何かあります？
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| 福田 |
そこの、石の上です。
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| 山下 |
あ、これは‥‥。
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| 福田 |
ハンカチ、ですね。
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| 山下 |
ええ、女性もののようです。
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| 福田 |
誰かが落としていったんやなあ。
‥‥うん、これ撮りましょう（パシャ）。
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こうして撮影は無事終了。
近くの現像屋さんにフィルムを出したら、
30分でプリントができあがりました。
さあ、
いよいよ、お絵描きの時間です。
できあがった写真を手に、足取りも軽く
僕らは「シャムア」というお店に向かいます。
そこは雑貨屋さんとカフェが一緒になった
とても気持ちのいいお店でした。
冷たいジュースで一息つくと、
福田さんはリュックを開き、
テーブルの上にふたりぶんの
「写真絵制作セット」を並べていきます。
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| 山下 |
き、緊張します。
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| 福田 |
山下さん、絵の経験は？
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| 山下 |
それは、ゼロです。
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| 福田 |
ゼロですか。
そのほうがいいかも知れません。
‥‥まあ、やってみますね、とにかく。
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| 山下 |
は、はい、お願いします。
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| 福田 |
よいしょ（がりがりがりがりり）。
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| 山下 |
わあ、そうやって削るんですか。
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| 福田 |
線がね（がりがり）、
ちょっとへたくそになるんですよ、
それがおもしろいんです（がりがり）。
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| 山下 |
あ、いま描いているのはもしかして‥‥。
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| 福田 |
わかりました？（がりがりがり‥‥）。
じゃあ、色塗りますねー（ぺたぺた‥‥）。
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| 山下 |
わあああああ。
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| 福田 |
なぜか、うさぎ。
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| 山下 |
うさぎは、
僕のいちばん好きなもののひとつです！
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| 福田 |
さ、山下さんもいきましょう！
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| 山下 |
はい、いけそうな気がしてきました！
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しばし無言で、制作に没頭。
がりがりがり、こりこりこり‥‥。
ぺたぺたぺた、ぺたぺたぺた‥‥。
それぞれ数枚の「写真絵」を描きました。 |
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| 福田 |
‥‥こんなん、どうでしょう。
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| 山下 |
阪神のビルがツッパリくんに！
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| 福田 |
ビルのてっぺんがリーゼントに見えたので。
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| 山下 |
あ～、おもしろいなあ。
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| 福田 |
で、ティナ・ターナー。
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| 山下 |
あ、ははは、こうなりましたかー。
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| 福田 |
で？ 山下さん、描けました？
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| 山下 |
え？ は、はい。
ふざけたりせず一生懸命描きました。
‥‥‥‥これです。
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| 福田 |
あ。
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| 山下 |
ダンクシュートをする子ども。
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| 福田 |
うーん‥‥これは‥‥。
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| 山下 |
はい‥‥。
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| 福田 |
なんでしょう、ボディブローのように
じわじわきますわ。
‥‥いいですよ、これ。
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| 山下 |
ありがとうございます！
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| 福田 |
切り株の恐竜は、どうしました？
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| 山下 |
あ、これ、ちょっと怖いのでやめたんですよ。
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| 福田 |
‥‥でもほら、写真の向きを変えると
コレが口で、こっちが耳になって‥‥。
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| 山下 |
え？ どういうことでしょう。
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| 福田 |
やってみますね。
（がりがりがり、ぺたぺたぺた‥‥）
こんな感じかな。
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| 山下 |
す、すごーい！ クマができたー！
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| 福田 |
噴水は、こうしてみたんです。
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| 山下 |
ひゃー、ドロボウだ！
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| 福田 |
チョウチョのはどうなりました？
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| 山下 |
ええと、こんな具合に‥‥。
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| 福田 |
おおー、やりましたね山下さん。
おみごとですよ。
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| 山下 |
あ、ありがとうございます。
‥‥残すところ、一枚ですね。
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| 福田 |
はい、ハンカチのやつ。
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| 山下 |
炎天下のハンカチ。
とても、とても期待しています。
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| 福田 |
こんなふうになったのですが‥‥。
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| 山下 |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
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| 福田 |
‥‥‥‥‥‥‥どうでしょう。
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| 山下 |
‥‥‥‥大阪にきて、よかったです。
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| 福田 |
そんなふうに言っていただけて、嬉しいです。
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| 山下 |
福田さん、
きょうは、たからもののような時間を、
どうもありがとうございました。
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