ゆーないと |
今回の公演は、
この6人の方々でやるんですか? |
伊藤千枝 |
キノコのダンサーっていうのは、
私も含めて6人だけなんですよ。
今回の作品はとくに
友だちにいっぱい出てもらうので、
何人ぐらいになるんでしょうかね?
25、6人ぐらいになるのかしら?
30人?100人?
いっぱいになると嬉しいなと思って(笑)
盆踊りとかみたいに
どんどん入ってきてもらえると
面白いなーと思って。
ゆーないとさんが入ってきて
一緒に踊ってくれたの、
ちょっとあれ面白かった(笑)
どうでした?
いきなり飛び入りで踊っても
大丈夫なんですかね? |
ゆーないと |
すごく控えめな人だと、
「あ、無理」とかってなっちゃうけど、
「私はそうじゃん!」っていう人だったら、
一緒にやってみたいんだと思います。 |
伊藤千枝 |
ああ、そうですよねー。 |
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ゆーないと |
伊藤さんはキノコをやるにあたって、
もともとは、なんの踊りをやってたんですか?
バレエとかですか? |
伊藤千枝 |
私はモダンダンスをやってました。
メンバーには
クラシックバレエから入った人もいます。
中学生くらいからバレエとかもやり始めて。
そのあと、ちょうど海外のダンスが
バーッて日本に来る時期があったんですよ。
もともとダンスを観るのが
すごい好きだったんで、
いろいろ見ることができたんですね。
そうしたら今自分のやってるダンスが
ちょっと何か違うんじゃないかな?
って思い始めて。
いろんなの見てるうちにだんだん
こういうダンス踊りたいとか、
なんかこういうことやってみたいとか、
欲求がどんどん高まっていって。
んじゃ作ってみっかな、とか思って、
高校生くらいの時に、
10分くらいのだったかな?
すごいちっちゃいの作ってみて。
したら、えらくみんなに褒められて(笑)
で、自分もすごい楽しくて。
あら、これ、いいなと思って。
もともと編み物とかでも、
なんか作るのが好きだったんで。
じゃあ、作ろうって。
それならいい大学あるよ
って人に教えてもらって。
それで受けてとか、そんな感じですね。
自分も踊るは踊るんですけど、
自然に、より作るほうにシフトしていった。
なんか、普通でした。すら〜って感じ(笑) |
ゆーないと |
へ〜、じゃあたとえば、
安室が流行ったときとか、
ああいう時代にテレビ見ながら
一緒に踊ったりしてたんですか? |
伊藤千枝 |
あ、やるやる(笑)
今でも、安室とかすごく気になるみたいで。
モーニング娘とかも。
あと、ちょっと古いけどズーとか。
ちっちゃいときは少年隊。
キャンディーズとかピンクレディー通ってる
世代なんで。
あとヒップホップ、ジャネット・ジャクソン。
メンバーで何人かできる人いるよ。
いっしょうけんめい練習してやりますよ。
「おっはー」が異様に上手な人もいるし。
パラパラとかミッキーマウスなんかでも、
いちいち気になる。
そんで誰かしらできる人がいるんですよ。 |
ゆーないと |
やってみるんだ(笑)
やっぱ好きなんですね。 |
伊藤千枝 |
好きですね。
ふふっ、上手じゃないけど。 |
クサナギ |
私はダンスやろうって
思ったことなかったですけど、
そういう私なんかでも、
ピンクレディーとか気になって、
学校でみんなして教えあったりしましたね、
そういえば。 |
ゆーないと |
やるやる(笑) |
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クサナギ |
じゃあ千枝さんはそれが昂じちゃったんだ。 |
伊藤千枝 |
そうかも。
修学旅行いったときとか、
「ちょっとー、千枝ちゃん、
少年隊の仮面舞踏会踊って〜!」
「いいよ〜」
とかいって、みんなの前で、
「ジャーン、ショータイム!」
なんてやってましたよ。 |
クサナギ |
少年隊なんかできたら人気者だよね。 |
伊藤千枝 |
そ、仮面舞踏会すごい人気だった(笑)
よく頼まれてた。 |
ゆーないと |
じゃ、そうやってリクエストされて踊って、
見られるってことには抵抗ないんですか? |
伊藤千枝 |
いえ、駄目ですね(笑)
いま話してて、でも違うんだよな〜って
思ってたんです。
なんで当時やってたんだか。
今はホント苦手ですね、そういうのやるの。
だからカラオケとかも
苦手の部類に入りますね。
人前で一芸しなさい、みたいのが、
すごい苦手。
でも、酔っぱらったりして
どっかへ飛んじゃうと、
誰よりも、ハ〜イ!やるよっ!って
なるんだけど。
普段は、ウッて、なりがちですね。
キノコの人たちはみんなそうなんで、
そういう意味で珍しいですよ。
ダンスの人って、私が、私が、
って出てく人って、すごく多いんだけど。 |
ゆーないと |
私を見てーっ!みたいな。 |
伊藤千枝 |
そうそうそう。 |
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クサナギ |
そういう感じがあればなおのこと、
自分たちが楽しめる踊りをしたい
っていう方向に行くんでしょうね。 |
伊藤千枝 |
そうですよね。
だから、ここらへんの考え方が
たぶん一緒だからやれてるんだろうなー
っていう感じが、すごいありますね。
こういう表現が合ってるかわかんないけど、
一芸やりなさい、とかいって見せるのって、
恥ずかしいじゃないですか。
その恥ずかしい気持ちを、みんな持ってる。
持ってないのがいけない、
とは思わないんだけど、
でも、これを持ってるか持ってないかで、
ぜんぜん違うな、っていう感じがありますね。
キノコはみんなそれを持ってるから、
どうしよっかねー?っていう感じですね。 |
ゆーないと |
本番の前とか人前で踊るときは、
スイッチを入れて、仮面を付けて、
みたいな感じなんですかね? |
伊藤千枝 |
前はそうだったんですよね。
だから、その仮面を
取りましょうということを、
ずっとしてきたんだけど、
最近はだいぶ取れてきてる気がしています。
芸を見せるっていうのとはちょっと違って、
ストレートに楽しいと思って踊っている様を
見てもらう、っていうのかな?
きっと普通とはちょっと違うやり方で
仮面を取ろう取ろうとしてきたら、
こうなってきたっていう感じで。
いまだに恥ずかしいは恥ずかしいんですよね。
芸やれっていわれても
あんまり芸持ってないんで、
駄目なんですけどね。
でも、だいぶ自分たちのやり方で
やれてるんじゃないかな、
っていう気がしてますね。
だからちょっと他の人たちと
テンションが違う風ですけど。
だから、特にスイッチとか、
あんま入れなくっていいみたいです。 |
ゆーないと |
あ〜、そうなんですか。
うん、いろいろ、ありがとうございましたっ!
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