クッキーとチョコレートを組み合わせた、
どこぞのスイーツを彷彿させるような外観です。
これも、れっきとした、きのこ。
ゴムタケでございます。
ちなみに、ゴムを漢字で書けますか?
なかなか、というか、相当難問です。
正解は「護謨」。
「護」は、まあ、いいとして、
「謨」はちょっと……。
書くのはもちろん、読むのも難しいです。
では、もうひとつ、問題を。
「ゴム」「オルゴール」「お転婆」の共通点は?
これも、けっこう難問ではないかと。
ええとですね、正解を言いますと、
これらの言葉は、すべてオランダ語が由来なんです。
え!お転婆も?日本語じゃないの?
と、びっくりした人がいるかもしれませんが、
「はいからさん」の花村紅緒とか、
キャンディー・キャンディーとか、
活発に行動する女の子を意味する「お転婆」は、
オランダ語の「ontembaar」が元になった、
という説がけっこう有力なんです。
それはさておき。
ゴムタケは、その名のとおり、触ると、
ぷるぷる、ぷりぷり、むにゅむにゅ、という、
ゴムのような弾力のある感触を楽しめます。
触感だけではなく、食感もぷりぷり。
軽くゆがいてから、
シロップをかけてスイーツにするもよし、
酢醤油をかけて酒のつまみにするもよし。
きのこそのもののお味はそれほどではありませんが、
甘党にも辛党にもお楽しみいただける逸品かと。
このゴムタケ、シイタケ栽培農家の方々には、
けっこう馴染みのあるきのこでして、
原木からニョキニョキ生えてくるんです。
いわゆる、雑菌扱いなんですけど。
しかしながら、雑菌とは言うものの、
シイタケに害をなさないどころか、
原木中の水分の状態を示す指標になるのだとか。
役に立ってますねえ、ゴムタケ。
ま、これでゴムタケが超おいしかったら、
シイタケの立場が危うくなっちゃいますよね(笑)。
何はともあれ、がんばれ、ゴムタケ。 |