KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百六拾九・・・入れ歯

北小岩 「わたくしの友人が
 入れ歯になってしまったと、
 大変ショックを受けております」
小林 「それはなんぎやな」
北小岩 「先生はまだ大丈夫なのですか」
小林 「俗に男が衰えていく順番を
 ハメマラというが、
 歯も目もイチモツも
 現役バリバリやな」
北小岩 「さすがでございます。
 わたくしの友人は、
 実は歯がダメになる前に、
 マラがダメになってしまったと
 いっておりました」
小林 「男としては、
 同情を禁じえんな」

しかし、先生の表情はどこかにこやかである。
いい思いができない男が増えていくことは、
生まれてから今までモテたことのない
先生にとっては、
とってもシアワセなことなのであろう。

小林 「入れ歯については、
 俺のエロ友だちが
 研究しとったな。
 行ってみるか」

二人はお互いのお尻に鼻を近づけ。

プ〜〜〜っ!

小林 「臭せえ!」
北小岩 「臭いでございます!」


いちいちそんなことをする意味があるのか
疑問ではあるが、お互いの屁の臭さを原動力に、
入れ歯研究家・通称入れ歯エッチ氏の
研究所まで走った。

小林 「久しぶりやな」
入れ歯
エッチ
「先生じゃないですか」
小林 「弟子の友人が
 入れ歯になるそうなんやが、
 落ち込んどるらしくてな」
入れ歯
エッチ
「高齢の方ですか」
北小岩 「高齢というには、
 数年前までアソコが
 元気すぎるほどでございました。
 元気すぎてハードなプレイに
 傾倒し、折れた状態に
 なってしまわれました」
入れ歯
エッチ
「ぶるぶるぶる。
 それを聞くと、私など
 精力が並でよかったと安堵しますね。
 今、高齢の方用の
 楽しい入れ歯が完成したところです」
北小岩 「楽しい入れ歯でございますか。
 ぜひ、拝見させていただきたいです」
入れ歯
エッチ
「どうぞ、こちらへ」

師弟が研究室に入ると、
そこには歯医者さんにあるようなイスがあり、
おじいさんが口を開けていた。

レロレロレロー

「いや〜ん!」

おじいさんが恍惚の表情を浮かべている。

小林 「どういうこっちゃ?」
入れ歯
エッチ
「あれは私が開発した
 性入れ歯ですね」
小林 「なぜあんなに興奮しとるんや」
入れ歯
エッチ
「奥歯の入れ歯の上に、
 特製の乳首がついているんですよ」
北小岩 「はあ?」
入れ歯
エッチ
「それを舌でレロレロすると、
 女性のあえぎ声が出る仕組みに
 なっております。
 高齢になり、女性と楽しむ機会が
 減ってしまった方でも、
 昔を思い出し、
 悦楽の世界と
 戯れることができるのです」
小林&
北小岩
「・・・」


確かに入れ歯は味気ないものである。
乳首付き入れ歯の是非はともかく、
もう少し人を気持ちよくする入れ歯が
あってもよいことは、確かであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2015-08-30-SUN

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