今日のざんげ室
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交通量の多い幹線道路に面して、
かなりな老舗の布団店がある。

古びた店構え、昭和感あふれる看板の文字、
入り口のガラス戸から見える、
明らかに今の売れ筋ではない商品の数々。
お客の出入りなど、
一度も見かけたことがない。

母や娘たちと店の前を通るたびに、
商売成り立ってんのだろうかと
みんなで勝手に心配していた矢先、
店舗が解体されているのを目撃。

ああー、そうかー。
やはり時代の流れには‥‥。

老舗布団店は跡形もなくなり、
その後、
早くも新たな建物の工事がはじまった。

「今度は何のお店出来るんだろー?」
娘たちはとくに感慨がない。

先日、家族で久しぶりに通りかかったとき、
もうすぐ完成しそうな建物の外壁に、
「○○futon shop & factory」
と書いてあるのを見つけたときの驚愕。

新装開店だったのか‥‥!

ちゃんと時流に乗れていたことを知り、
すっかり廃業だと決めつけていた我々は、
反省するしかなかった。

(C夫人)

2024-12-17-TUE

とじる
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