Kuma
クマちゃんからの便り

『KUMA’s BLUE順調なり』

山梨はクソ寒いながら雪も無く昼間は暖かい。
こうして世間と距離をもった独りゲージツ作業も
順調に過ぎている。



先日、冷蔵庫に取っておいた残り六切れの<ナレズシ>に
毛が生えたことを発見した。
オレの大切な<ナレズシ>にである。
哀しいデキゴトだった。
赤、青、黄色、それに白と黒。
殺風景な庫内は綺麗だったが、
オレはミクロの生命体を割り箸ではね落とし、
椀に二切れ入れ湯を注ぎショーユを垂らして、
豊穣から腐敗寸前を、ゆっくりと全部飲み干してやった。
オレは嗅覚をこの世に来る入場券として、
渡してしまったから微生物との距離感がないのだ。
それにしても美味かったのになー。
ヒトのジカンに、オレのように
微生物に戦いを挑んでは敗れ
非業の死を迎えたヒトが幾万、幾億といるんだろうなー。

夕方、作業が終わるころ少し腹具合が気持ち悪くなり、
残りの四切れは捨てたゾ。
<百草丸>を飲んで、煎茶をたしなむと
オレは平時に戻っていたのだ。
誤解してもらっては困るが、
いつもこのような食事法をとっている訳ではない。
ゲージツの兵士は、微生物とも闘って勝利したのだった。
KUMA's BLUE第3弾も順調に生還に向っている。
そしたら満願の日を迎え都市を浮遊するのだが。
楽しみである。

皆も身体を大切に。

2000-01-26-WED

KUMA
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