低迷の気配にテンション蒸気を送る
ホールディングをやった。聴きなれないコトバだろうけど、
オレが作ったからまだ皆は知らない筈だ。
900℃に上昇したKILNの中で4センチ厚の硝子を溶かして、
耐火服を着たオレ自らKILNに飛び込み、
真っ赤な硝子を掌でたたんだり、巻き込んだり、
抱き上げたりする技法である。
掌と言っても素手ではなく厚手の手袋をするのだが
やっぱし熱い。熱いけどその最中は何とかなる。
今回は直前の頭蓋に丸太を使うショードーが来て、
FACTORY前のアカマツの樹を切り倒し、
焚き火で水分を充分に飛ばしてKILNに放り込み
それに硝子を巻き込んだ。
KILNの中はもうもうたる煙と火が燃え盛り、
煙いは熱いはの大騒動のうち、
無事オレは非日常温度から生還した。
オレにホールディングされた硝子は、
1週間遅れて生還してくる。
今度のKUMA'S BLUEの個展にも同行させるから、
チャンスがあったら観ると何かを感じる筈だ。
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