バカバカしいほど大きな顔
尺八を吹いて高めた頭蓋で、朝7時半、
山奥にある岐阜工業株式会社の
20000坪のヤードに、手元の鳶職5人と集合。
高さ25メートル、最終的には70トンあまりになる
長良川競技場のスタジアムの
BIGイヴェントのシンボル<鉄の馬>だ。
今回のゲージツ行は、その顔の部分である。
人生の大半を几帳面なシゴトで過ごしてきた
職人たちの頭蓋内を10分で軟らかくして、
オレの頭蓋のテンションを吹き込んでやった。
元に戻らないうち直ぐに、小雨の中、溶接作業開始。
昼飯の1時間を除き12時間。
このヘビーなスケジュールを2日続けた。
本番では、この馬が火炎を噴き、大音響を発し、
光を放つのだ。
バカバカしいほどの大きなエナジーは、面白いぞ。
明日も雨らしいが、顔は完全に仕上がる。
この後は高知に流れて、イシダイと遊ぶか。
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