暑くなればなったで……
夏は暑くて当たり前だ。
しかしこう暑きゃ、
今年は異常だということを口走りたくなるわい。
それにしても、オレは暑いところを
わざわざ選んで移動しているワケでは無いのだが
モロッコ・サハラ砂漠から岐阜の炎天下に直行した。
20000坪の屋外ヤードの鋼板は、
太陽熱をたっぷり受けて
目玉焼きが出来るほどに熱い。
前回土砂降りの中での工程で創った<鉄の馬>頭。
あまりにもハードで鳶が足を負傷したり、
肺炎になって入院した。天罰が下り、
オレもついにダウンしたが、でも大丈夫。
哀しいほどのタフな身体は、
差し入れの民間秘薬にてカウント8ですぐに復帰した。
ついに鉄馬は、
今回の作業で完成した首の部分に、頭を載せた。
まだ完成ではない。
次に、これを解体して長良川競技場に運び込むのだ。
そして高さ7メートルの胴体は、スタジアムにて直接創り、
その上に首、頭と再構築するという
ジダイ錯誤の大袈裟な七〇トン創作だ。
小利口でオシャレなアカデミックアートのBOYどもとは、
オレのゲージツは大違いのバカ騒ぎである。
山本寛斎氏とのコラボレーション。
岐阜長良川競技場でのBIGショーは
8月25、26、27日の3日間
5万人を前に、鉄の馬が火炎を吐き、煙幕を噴き、
大音響を発する、1000人の人々のダンス、
それはもう大騒ぎになるのだろう。
すっかり炎天でノーテンファイラーになっちなったオレは、
明日から山梨の増穂登り窯の火で、しばらく土と遊ぶ。
暑いなら何処までも熱く。
いけるトコまで行っちまうことだな。
みんなも元気で。
|