このおひつは、伊賀の陶器でできていて、
伊賀土の特徴である石の粒が残る粗い生地が
ごはんの水分を調節し、
お米をおいしく保ってくれます。
ごはんが炊けたらこのおひつに移し、
私は常温のままキッチンに置いておきます。
翌日に電子レンジでチンして
食べていただくことをおすすめしています。
(季節によっては冷蔵庫のほうが安心ですよ)
蓋をしたまま電子レンジにもかけられるのも、とても便利。
釉薬のかかっていない蓋の裏側で
余分な水分を吸収してくれるので、
タッパーにいれたのとはまったくちがう、
おいしさです。
ちょっとおおげさですが、
蓋がこのおひつの命です。
蓋の裏に釉薬がかかっていないので、
そこで余分な水分を調節してくれて、
ご飯が入った器に水滴が溜まりません。
もちろん蓋との間に布を挟むこともしなくてよいのです。
そしてわたしは蓋をほとんど洗いません。
ごはんの蒸気があたるだけなので、
蓋を上向きにしておけば放出され、
匂いも残らないのです。
(炊き込みごはんなどは匂いを吸収するので洗います)
蓋は上向きにしてよく乾かし、
本体の底も釉薬がついていませんから、
風通しよくしてください。
ごはんしか入れないので、
洗剤はなしでいいと思います。
もう何年もこのおひつを使い続けていますが、
最近、新しい使い方を教わりました。
野菜やウィンナーなど入れて
十分な水を染み込ませた蓋をのせて
そのまま電子レンジに5分ほどかけると
簡単に蒸し野菜調理ができるというもの。
おいしくてびっくりでしたよ。
お店で買われる方にお伝えしてるポイントがあります。
何年も使って蓋に黒い点々のようなものが出てきたら
熱湯に酸素系の漂白剤入れて漬け置きしてください。
きれいに元に戻るんです。