── | そちら「込み」ですと 2メートル超えてきそうですね、身長。 |
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TOBI | 超えるでしょうね。 |
── | ブーツも、KISSのジーン・シモンズみたいな 厚底のタイプを履いてらっしゃいましたし。 |
TOBI | グラムロックから影響を受けている、 という意味で、 KISSの姿勢には共感するところがあります。 |
── | 隣に並べたら天国と地獄みたいですね。 でも、グラムのご出身なんですか。 |
隣に並べたところ。 左:レ・ロマネスク『ダンディズム!』 右:KISS『地獄からの使者』(ともに紙ジャケ仕様) | |
TOBI | 出身というわけではないのですが、 グラムロックにはオマージュを捧げています。 |
── | 一説にグラマラス・ロックの略だとも言われ ハードロックとパンクロックの間に 一瞬だけ咲いた、きらびやかな時代のあだ花。 |
TOBI | いかにも。 |
── | 具体的にはTレックスとかデビッド・ボウイ、 モット・ザ・フープル、 そしてロキシー・ミュージック‥‥などですが たしかにTOBIさん、 シルエットにしたらマーク・ボランみたい。 |
TOBI | でも、僕たちのスピリットとしては 「ジョン・レノン」なんです。 |
── | どういうことですか? |
TOBI | (情感たっぷりに) AMOUR ET PAIX.(アムール・エ・ペ) |
── | ‥‥「LOVE & PEACE」と。 |
TOBI | このピンク色の衣装も、そこはかとなく 『サージェント・ペパーズ・ ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に オマージュを捧げています。 |
── | ビートルズの名盤ですよね、それ。 |
TOBI | そして、頭の上のエッフェル塔とティアラは Queenとプリンスのために。 Queenとプリンスは、 もう名前からしてリスペクトしていますので。 |
── | 女王さまと王子さま‥‥。 |
TOBI | さらに、マイケル・ジャクソンと タカラヅカにも 大きなインスピレーションを受けていて‥‥ あっ、しゃべりすぎてます? |
── | いえいえ、そんなことないです(笑)。 たくさん、しゃべっていただかないと。 ちなみにMIYAさんは あんまり発言なさらないんでしょうか。 |
TOBI | 彼女は「アシスタント」という立ち位置なので しゃべって 「ウィ」か「トレビアン」くらいです。 |
MIYA | ウィ(はい)。 |
── | なるほど、承知しました。 たぶん今、多くの読者が 「何なんだろう一体?」というモヤモヤ感に 包まれていると思うので 急いで話を先に進めたいと思います。 |
TOBI | お願いします。 |
── | TOBIさんとMIYAさんからなる ポップデュオ「レ・ロマネスク」さんは 「パリでいちばん有名な日本人」として かの有名な「パリコレ」でライブをしたり パリの映画祭で かの有名な「ジェーン・フォンダさん」とともに 公式マスコットを務めたりされています。 |
TOBI | ええ、第8回パリシネマ国際映画祭では ジェーン・フォンダと、 パリ市長と、 レ・ロマネスクが「広報大使」でした。 |
── | 日本での知名度は、まだそれほどでもないとはいえ、 最近ではNHK教育の 小学3年生から6年生までの国語の教育番組 『お伝と伝じろう』に出演されはじめ。 |
TOBI | はい。あくまで本業は、歌と踊りですけれど。 |
── | そうなんですよね。 僕が、きちんとレ・ロマネスクを認識したのも 一昨年、おふたりが 「フジロック」に出演されたからなんですが‥‥。 |
TOBI | ええ。 |
── | フジロックの出演アーティストを見て 「へー、こんなピンクの人たちも出るんだ」 と思ったわけではなく、 地元の友だちから情報が回ってきたんです。 「ミヤマエさんフジロック出るらしいぞ」と。 |
TOBI | ‥‥なるほど。 |
── | というのも、いま目の前にいるMIYAさんとは 地元が同じで、 高校生のときからの知り合いだったんです。 |
TOBI | 聞いてます。 |
── | しかも、MIYAさんのお父上は 僕の通っていた中学校の先生でした。 |
TOBI | 深い因縁を感じますね。 |
── | だから「えぇっ!?」と思って。 |
TOBI | はい。 |
── | 「え、フジロック? 何で!? すっげー!」 みたいな。 |
TOBI | そうですか。 |
── | そこで、いろいろと調べを進めていったら あの「懐かしきミヤマエさん」が このようなお姿の「MIYAさん」となり、 とおくパリの都のステージに立っていたんです。 |
TOBI | ビックリなさったことでしょう。 |
── | はい、ポカーンとしました。 |
TOBI | ポカーンとですか。ははははは。 |
── | いそいで、YouTubeなどで検索しました。 そして、レ・ロマネスクさんの 「拙者サムライダンディー」となどを聴くにつけ、 「むかしの知り合いがいるバンド」 ではなく、 一組のアーティストとして レ・ロマネスクさんに惹かれていったんです。 |
TOBI | そして今日のこの日があると。 本当にありがとうございます。 ちなみに「拙者サムライダンディー」は 僕らのなかでも、最高のポップチューンですから ぜひとも聴いていただきたいですね。 |
── | じゃあ「ほぼ日」のページに YouTubeのリンクを貼りつけてもいいですか? |
TOBI | もちろんいいですよ。どんどん貼ってください。 まずは「ほぼ日」読者のみなさんに 「歌を歌ってる奴らだ」ってことを伝えないと。 |
── | そうですよね。 |
TOBI | むしろ、そこを見てもらわないと 何のことやら、サッパリわからないでしょうし。 |
── | たしかに。 でも、MIYAさんがフランスに行ったことは 当時、なんとなく聞いていたんです。 でも、こういう展開になってるとはつゆ知らず。 |
TOBI | この予想は不可能でしょう。 |
── | ですから、本日のインタビューでは 「いかにして レ・ロマネスクは生まれたのか、パリで」 という部分からおうかがいできればと。 |
TOBI | わかりました。 |
── | パリコレに出‥‥。 |
TOBI | ええ。 |
── | パリの映画祭のマスコットとなり‥‥。 |
TOBI | はい。 |
── | 「パリでいちばん有名な日本人」 と呼ばれるまでの、その道のりについて。 |
TOBI | お答えできる範囲で、がんばります。 |
── | ちなみに、携帯ストラップには? |
TOBI | なってないです。 |
── | 携帯ストラップには、まだなってない。 |
TOBI | はい。まだ、なってないです。 |
<つづきます> |