やさしいおっぱい、なりたいおっぱい。「世界一オッパイを見た魔女」のランジェリーワークショップwith ジョージさん

松原 女性がいつまでもきれいでいるために必要なのは、
何だと思います? それは
「くびれたウェストと弛みのないお腹」なの。
これはまったく、私が、自分自身で感じてきたことです。
けれども事実として、35歳から、体形は変化します。
ジョージ イヤーッ。
松原 一番最初にね、お尻やウェストのメリハリが失われて、
ヒップが下がってきます。その次はお腹。その次は、
バストの下の付け根の部分が曖昧になっちゃうのね。
「どこら辺が、自分のバージスライン
 (バストの底辺部分)かな?」
っていうので、わからなくなってしまう。
ジョージ すごい。グサグサ刺さってくる(笑)!
松原 そして、太ももからヒップにかけてのラインが、
曖昧になっちゃう。
ジョージ ボクなんかもう崩壊寸前!
松原 背中から二の腕にかけて、丸くなってきますし、
振り袖っていうのかしら、
デートから帰る時、「さよなら」って手を振って
あまりにもプルプルしちゃったら、
「もう、本当にサヨナラしたい、あの人とは」
なんて、恋人が去っちゃう場合があるから、
もう、35以上過ぎた時は、意識して、
あんまり、腕を上げないでね。
会場 (笑)
松原 腰から足首にかけてもそう。
全体的に、フニャッとした、
だらしない格好になっちゃうんです。
でね、そこで言いたいことはただひとつ。
「身体っていうのは、どんどん、下垂をします。
 それはもう、致し方がない。
 そんなのは、恐れるな!」
ジョージ ‥‥とてもはげみになります‥‥。
松原 それは、みんな、おなじように悲しむことなの。
個人差は、もちろん、あるんですよ。
上半身に多く付いたり、下半身だけ付きやすいって、
そういう個人差はあります。
35歳で体の曲がり角って言いましたけど、
その時はセーフだったという人も、たくさんいるんです。
「私は変わりませんよ」って。
40代になっても、セーフの人もいます。
50代になっても、セーフの人もいます。
ただ、どうしようもないのが、60過ぎてから。
自分の実感として、痩せてたら、痩せてたなりの、
グチュグチュさが出てくるしね。
だから日常的に意識することとして、
バランスのいい食事とか適当な運動、
地道な積み重ねっていうのは、大切なことですよ。
そして「恐れないけれど、あきらめない」。
ジョージ 「35歳は、体形の曲がり角」、
これだけは、何ぴとたりとも
逃れることができない‥‥。
男もそうだし、人間って、
生きて行くことって、そうなんでしょうね。
松原 そうです、そうです。
そして逆説的に言えば、
いつまで経っても崩れないものって、魅力がないの。
崩れてるからこそ魅力があるものって、
いっぱいあると思うんですよ。
それのいちばんいい例が、肉体。
彫刻のようにきれいな人を見て、
「きれいだなぁ」って感じるのは、もちろんです。
ただ、崩れたことで生まれる、得も言われぬ色気。
あるじゃないですか。
ジョージ ありますよね。
世界で、いちばん女性を喜ばせるのが得意な人って、
イタリア男だと思うんです。
彼らに言わせると「女性はパスタと同じ」。
10代の女の子は茹でる前の乾燥パスタ。
20代の女の子は、まだ芯がある。
30、40になると初めてアルデンテになって、
60を過ぎると、柔らかくなっちゃうんだけど、
柔らかなパスタも、フォークで切れば、
「ほら、マカロニになる」って!
松原 すごい(笑)!
会場 (笑)
ジョージ それぞれの年代によって、
身体の活かし方があるということなんでしょうね。
やっぱり褒められて人は育つんだと思うし。
もちろん松原さんは、
試着をしていただいたお客さまに対して褒める。
そして本当であれば、男が褒めないといけないんだけど、
それは「待ってちゃいかん」わけですよ、ネ?
松原 そうよ、「待ってちゃいかん」!
ジョージ そして「諦めろ」って言っちゃいけない。
松原 「諦めろ」は、いけませんね。
‥‥「受け止めろ」。
ジョージ 「受け止めろ」!
会場 (笑)
松原 諦めなくてもいいですけど、受け止める。
受け止めてからこその道があるってことです。
ですから、受け止めないと。
ジョージ 皆さん、運転されてるわけですよ、
身体というスポーツカーをね。
そして35歳っていう曲がり角があることはわかった。
そこを何のドライビングテクニックも持たず、
急カーブで持っていくと、
絶対、崖から落ちるわけですよ。
そうそう、アメリカには
「ハズパートナーチェア」っていうのが
女性の試着室にあるんですって。
松原 ハズパートナー?
ジョージ ハズバンド(夫)+パートナーかしら。
それは低い位置にあって、
試着室で立ってる女性を見上げる形で見るんですって。
なぜかって言うと、女性の姿が、一番‥‥
松原 きれいに見えるからですね。
ジョージ そう! 影ができて、くびれる所はくびれて、
出てる所は出て見える。
まっすぐ立って見ると全部が平面的に見えるから、
セクシーに見えないんですって。
松原 そうかもしれないですね。
ジョージ アメリカ男に言わせると、
「立っている女性が一番きれいに見えるのは、
 男がベッドで横になって待ってる時に、
 バスルームから戻ってきた時だ」って。
だからその目線の角度で、女性がきれいに見えるように。
松原 見上げるっていうのがいいんですね。
ジョージ そういうふうに椅子を置くのも素敵。
肌着を試すということが、
自分だけの恥ずかしい秘密ではなくて、
この肌着を着たら、誰かに見てほしくて
仕方がなくなるような試着室。
男性もね、どこかに、ふざける気持ちとか、
恥ずかしい気持ちがあると、
肌着姿は笑いとかエッチのほうに向かっていくから、
真剣にネ。
松原 ほんと、そうです。
ジョージ 「オッパイが大きく見えるね」っていう褒め方が、
果たして、本当にいいのか男はわからないし‥‥。
だからこそ女性は自分自身が褒め上手になれば、
もっときれいになる。
それこそ、衰えてしまった自分の胸を見て、
悲しいと思うんじゃなくて、
素敵な肌着をつけた時に、
こういうふうに自分を褒めてやろうと、
そういうことがわかれば、
とっても嬉しいんじゃないかな。
(つづきます!)

これくらいの数は持っておきましょう、
という肌着の数ってありますか?

個人差はありますがひとつの基準として。
わたくしの方で勝手に決めちゃいました。

 ブラジャー7枚
 ショーツ10枚

これが最低持っておいたほうがいい数です。
ショーツを10枚ももっていなくてもいいじゃないか。
という意見もあるかもしれません。
ブラジャーとショーツがセットで7枚、
それ意外のショーツとして3枚という考えです。
ブラジャー7枚というのは
毎日お洗濯しても大丈夫な数ですね。

捨てるタイミングとしては2年。
7枚のブラジャーを
毎日取り替えて使ったとして
1枚100回くらい使ったして、2年です。
これが基準です。

そして、ここに“いざというとき”の
肌着がプラスされます。
フォーマルを美しく着こなすための肌着、
女性の友人同士で温泉なんかに行くときに
見られてもいいようにちょっとかっこいいもの。
そして、男性に対する勝負もの。
そういうものを、7着を基準にして足していくんです。

ショーツを選ぶのはブラジャーより
むずかしいと私は思ってます。
というのも、自分で履いてみて
気に入ったショーツってあまりない。
なぜかというと、日本のブラジャーとお揃いの
ショーツってすごく小さいんですね。
日本のものはタンスに収めたときにかわいい。

反対に輸入品のショーツは大きいんです。
見た目はあまりかわいくないかもしれないけど、
着けたときにセクシーなんですよ。
おしりがうまくおさまりきれないのだったら
いっそ出ちゃったほうがいいですしね。

ショーツの選び方というのは、
あくまでもその人の気分次第。
まずはブラジャーとお揃いのもので
セクシーなものを選べばいいと思います。
おしりがはみ出るのが嫌なら
その上に邪魔にならないような
ガードルを穿けばいんですよ。

セクシーというのは脱げそうなものではありません。
きちんとウエスト近くでおさまっていて
作り方がきちんとしているもののことですし、
ブラジャーとお揃いであることも、
セクシーさの象徴だと私は思うんです。

ガードルに関しては、着ける方は
3着あればいいと思います。
ただし今の30代以下のみなさんは
着けない方が多いですね。
スリップも着ないですものね。



2014-02-28-FRI


イラスト・おおたうに