ところで、こちらに展示されている、 この肌着‥‥、 ボディスーツからブラジャー部分を外したような。 これって何のために存在してるんですか? |
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ブラジャーをつけて、ガードルをつけて、 真ん中のはみ出たお肉はどうするの? 持って行き場がないわ、というときに、かつては 「ウェストニッパー」っていうのを使ってたんですね。 ブラジャー・ウェストニッパー・ガードル。 ところがこれがもうガチガチで、 薄い洋服を着たら、全てのものが出てしまう。 そこでボディスーツができたわけです。 ボディスーツですと ブラジャー、ウェストニッパー、ガードルと サイズごとに決まっていますが、 ボディスーツからブラジャー部分を外すことによって ブラジャーのサイズや型は思い通りにできるわけです。 下着として心地よい着用感を選ぶことができます。 スリーサイズ、皆さん違いますから、 お胸だけ大きい方のためにも、必要。 胃とお腹が一緒にボコッと出るのを防ぎたい、 っていう方にもいいんですよ。 |
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ますます女性って羨ましい。 女性肌着メーカー、もっと男性肌着も きっちり考えてくれると、うれしいんですけどね。 男の肌着って、基本的に、 S・M・L・XLしかないんですよ。 関心がないからなのかな。 |
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男性肌着は「清潔であればいい」というところから、 ちょっと色味をつけようかな、 というあたりなのかもしれないですね。 ジョージさんのように、 おしゃれな男性たちの場合でも、 「今日は黒を履こう」とか、 やっと、そこら辺じゃないでしょうか。 あとは真ん中の開いてる部分を、横開きにするか、 それから、もう全部なくしてフラットにして、 ヒップハンガーで履いてとか。 |
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今日、ヒップハンガーなんですけど、 お尻がなくなると、どんどん、落ちちゃって! あら、いやだ、何の話だったかしら(笑)。 そうそう、松原さんは以前こんなことをおっしゃっていて。 「肌着というのは、『楽(らく)』でなくては いけないけれど、清潔でなくてはいけない。 清潔なだけじゃだめで、 セクシーじゃないといけない」。 あぁ、素敵だなぁって思ったんです。 そこでまず、「楽」っていうのは、 どういうことになりますか? |
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いちばん楽なのは、ワイヤーがないことですね。 「ワイヤーの絞めつけ感って、本当に嫌だなぁ」 って感じる方、たくさんいらっしゃると思うの。 ワイヤーのないブラジャーは、 着用感が楽なものと、 一枚レースでつくられたものなどは 楽でセクシーさがあります。 これだったら、お友達と旅行に行った時、 たとえば温泉に入る時に 「わぁ、素敵なブラジャーね。どこで買ったの?」って。 |
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「伊勢丹よっ!」 |
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会場 | (笑) |
ただし。 |
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ただし? |
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ワイヤーが入っていたほうが、胸は安定します。 年齢とともになくなってくる「境」ね、 バストなのかそうではないかの境界線を はっきりさせるためにも、 ワイヤーでしっかり押さえるっていうことは、 とてもいいことなんです。 ですから、ワイヤーのものは 毛嫌いしないでつけていただきたいという気持ちもあるの。 「寄せて上げて」っていうのが、 胸の絞めつけ感っていうのかな、 「仕事してて、5時になったら、 ブラジャーの紐を取りたいわ」 「外したいわ」という方が非常に多いのは、 こういう絞めつけ感のためなのね。 「寄せて上げて」っていうのは、 お胸をきれいに見せるための、 大事なブラジャーの機能なんですけれども、 機能ばかりを重視してしまうと、苦しさが出てくる。 そこで「機能は少しは残して、『楽さ』も入れよう」 っていうブラジャーがあるんですよ。 |
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そういえば「うんと楽」な肌着が、 最近、流行っていますよね。 Tシャツやタンクトップに パッドがついているような。 あれはいかがなものかしらって思ったりもするんです。 なんて言うのかしら、「女が足りない」。 なんだかもったいないなあって。 |
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ああいったものは、汗も吸い取るし、乳頭も見えない、 なにしろすごく楽なんですね。 ですから「楽」だけでいいのかしらと考えると、 それはひとつの要素であって、全てではない。 「楽」は‥‥、私、 自分の肌着を選ぶポイント三箇条があるんですね。 楽で、清潔であること。 そして、楽で、セクシーであること。 セクシーというのは「きれい」と同義ですね。 3番目が、楽で、季節に合っていること。 暖かくしたり、涼しくしたりということね。 |
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松原さんご自身は 基本が「楽」でいらっしゃるわけですね。 |
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はい。それは私が年をとった証拠なんです。 つい10年前までは、 「楽」なんていうものは、入らなかった。 けれども年をとったからといって 「楽」だけにしてしまうと、 もう、諦めムード一直線になっちゃうんですよ。 だから清潔さとか、セクシーさ、かわいらしさを かならず入れてきたいと思っているんです。 それが私の肌着選びのポイントです。 |
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女の人が、きれいにすることを諦めてしまったら、 それは、女を諦めるのと同じことって いうふうに思ってもいいかもしれない。 |
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そうですよ。年をとってくると、 中性的にもなっていきますから。 私たちくらいの年代の方のなかには 自分が鏡に映って、 「おじいさんがいる」っていうふうに思う、 そんなふうにドッキリする方って、 結構、多いんです。 年を重ねていくっていうことは、 「性」も捨てていく感じになってしまう。 だから女性の胸を いつまでもきれいに保たせるようなケアとか、 理想に近づくような肌着選びは大切。 それで、自分の気持ちを上げていく。 そういう選び方ができるように 年を重ねていってほしいと思っています。 |
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松原さんのお客様で、いちばんご年配の方って、 何歳くらいの方がいらっしゃるんですか? |
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年齢を明かさなくなってくる年代ですね(笑)。 |
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会場 | (笑) |
おそらく70、80代くらいの方。 |
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あぁ! |
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そのくらいの方でも、売り場にいらっしゃる時は、 絶対に、ヒールを履いていらっしゃいますし、 ヒールを履くと、緊張するから、 歩く時にも背筋が伸びる。 「そのために、自分はボディスーツをつける」 っていう方もいらっしゃいます。 |
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靴と肌着って、似てるなぁと思って。 楽をしようと思えば、 とめどもなく楽になっていくんだけれど、 いいのをつけると、 ちょっと上に上がるような感じになりますもの。 |
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(つづきます!) |
左右の胸の大きさが違うのが悩みです。
いつも、思い切り、寄せて上げて詰めてます。
10人中8人は
左右の胸の大きさは違うんですけれども、
左右差が“かなり”ある方というお悩みのかたも
いらっしゃいますよ。
たとえばお母さんになられたあと、
片方の胸に授乳がかたよったため、
バランスが崩れてしまうこともありますし。
左右差は、パッドを入れることで対応しましょうよ。
パッドを入れるのは好きじゃないと
思われるかたもいらっしゃるし、
左右それぞれで選べたらという希望もいただきますが、
あくまでも肌着は洋服の下に着るもの。
最終的には洋服を着たときのバランスが
ちがったらおかしいでしょう?
じょうずに谷間ができないと
言われるかたもいらっしゃいますが、
それはブラジャーの選び方が原因。
谷間ができるブラジャーはたくさんあります。
昔は、ブラジャーは抑えればいい。というものでしたけど、
今は、綺麗に見せよう、その次は上げよう、そして谷間。
日本は造形的なものについては世界でいちばんです。
胸は、あらゆる形につくることができます。
絶対合うものがあります。安心してください。