その1449 (2008-02-02)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


結婚したての頃、新居に電話がかかってきました。ドスの聞いた声でいきなり「××くん、いる?そこにいるのはわかってんだよっ!」と言われても、いないんですけど‥‥。「いません」と言うと切られました。朝寝坊の夫が起きてきたので、電話のことを話すと「事情があって引っ越した人の番号だったんだねー」と。でもその電話、毎週毎週かかってくるんです。しかもだんだんきつい口調で。こちらも、引っ越して来たばかりで、そのような人は知らないことを繰り返し説明するのですがわかってもらえず。で、ある土曜日も、またかかってきました。めずらしく夫が起きていました。「隣にいるのはわかってんだよ。隣の人、出してよ!」と言われ、夫に受話器を渡しました。「あの、隣にいたものですけど‥‥」それ以来電話はかかってこなくなりました。(12年前の新妻)


携帯電話に公衆電話からの留守電メッセージが入っていたので確認。「お兄ちゃん、鹿児島駅で待ってるから早く迎えに着てね」と。ここは大阪‥‥。待ちぼうけの末に兄妹げんかにならないよう願ってしまいました。(どうしようもないもんな)


先日、珍しく留守電に伝言が。聞いてみると女性の声で‥‥「横浜の○○でございます。実は本日主人が亡くなりまして。取り急ぎお知らせしておこうと思いお電話差し上げました。‥‥では失礼します」えー!電話番号違いますってば!知らない人だし!事がことなんで履歴から電話して「間違ってますよ!」と教えてあげようかと思いましたが、お取り込み中だろうし、電話するのもなんだかなーと思いやめました。連絡が行かなかった人に、ほかの人からご連絡が行ったことを願います。合掌。(Marcy)


先日のこと。自宅にかかってきた電話に出たら、相手の第一声が「何でお前が出るんだよ?」という非常識な言葉。かなりムッとしつつも、「私はこの家の者ですが、どちら様でしょうか?」と尋ねると、何と相手は舌打ちをして「なんでそういうこと言うんだよ」と。失礼極まりない態度に言葉を失っていると、相手は言葉を続けました。「お前は親の声がわからんのか!」‥‥あぁ、お父様でしたか!(私が悪いのか?)


ある日の仕事中、電話に「はい○○(会社名)です」と出ると、無音でした。いたずらだと無言でも他の音が聞こえますが、それとは異なり、完全に無音だったので「すみません、そちらのお声が聞こえない状態になっているようです。お手数ですがおかけ直し下さい」と言って切りました。しばらくしてまたかかってきました。しかしまた無音でした。なので同じことを言って切りました。直後にさらにかかってきました。それを取り、「はい‥‥」と言いかけると、「‥‥たくよう、なんで通じねえんだよこの電話はよう、ちくしょう」という向こうの悪態がはっきりと。声で某社の川口さんだとわかったので「もしもし川口さん、今度は大変明瞭に聞こえております」と申し上げると、「え?うっひゃあー!」とお叫びになり、「たったたた大変失礼を、いい致しました、誠に申し訳申し訳ございませんっ」としどろもどろで平謝り。別に気にしてないです、水に流しましょうよ、と、さらにくり返し謝る川口さんに言い、仕事の話を始めたのですが。川口さんはショックと動揺がおさまらないらしく、「‥‥ですのでこの客が、いえお客様が、こうしたいって言ってるんで。じゃなくてこういうご希望をおっしゃっておられまされられまひてえとあの」とその後、めろめろでした。(八月はづき)


昔つきあっていた彼が、大学のゼミの名簿を作る際、自分の電話番号を記入する欄にまつがって私のウチの電話番号を書いてしまったのです。確かにそのころ、毎晩電話しあうラブラブな状態でしたが‥‥。おかげでウチには○○大学××ゼミ関係者からのまつがい電話の数々が。「名簿通りの番号にかけているのに、なぜ?」といぶかる相手。「おかけになりたい番号は、こちらですね?」と教えて差し上げるのもなんだか気恥ずかしいこちら。ときどき対応する両親も「なんか変な感じやねー」と苦笑い。そして、いつしかその彼とも別れ、会うこともなくなったのですがまつがい電話だけはしばらくの間思い出したようにかかってくるのでした。青春の甘い(?)思い出です。(もこもこ)

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