その1933 (2009-05-31)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


私の祖父は毎日仏壇に線香をあげ、お経を唱えているのですが、いつものようにライターで火を付けるのかと思いきや、なぜかいきなりタバコに火を付け一服!10秒くらいして急に我に返ったように火を消していました。(もう80過ぎだもんなぁ)


私たちの同級生Gくんは、真面目なのですが、とても個性的。ある日、Vネックセーターを着ていた彼の後ろ姿がなんだか変だったんです。後ろ前に着てしまっているので、V字の部分が後ろにきている。私が「ねえ、セーター後ろ前だよ」と声をかけると、振り向いた彼の胸元に、なぜかタグが‥‥。そうです、「後ろ前」プラス「裏返し」。ウケまくる友達と私に彼が一言。「僕、服装とかそういうのには興味ないんです」そ、そういう問題では‥‥。(言っちゃった)


2年ぶりに長男に会いに行ったときのこと。朝起きて、長男がコンタクトをして、さらにめがねをかけてました。実はわたしもしょっちゅう同じことをしています。長男も何度もしているそうです。親子だなあとしみじみ思いました。(トロルママ)


出産後、実家でお世話になっていた時のこと。朝の歯磨きをしながら、「何かねっとりするな〜。昨日、夜の歯磨き忘れたからな〜」。5分後。うがいをする直前になって、口の中がチクチク。そこで初めて、メイクも落とせる洗顔料で磨いたことに気付きました。磨き直したけど、しばらく口がおかしかったです。(磨ききった女)


お風呂場で、シャンプーとリンスが並んでいる前で、手に取った「白いもの」がどちらだったのかふと混乱し、じっと考えて、「そうだ髪の毛洗うんだった」とそれで頭を洗いました。感触がいつもと違ったので疑問に思いつつも洗い流し、しばらくたってから思い出した「白いもの」の正体は、化粧落としの洗顔フォームでした。髪の毛は、リンスまですませた後でした。(白もの尽くし)


私が高校生のころ、仲よくしていたおじが亡くなりました。お葬式の晩、おじさんのお墓を、実家のある宮城にすると言い出す親戚の人たち。それに対してイトコとおばは自分たちの家に近くに建てさせて欲しいと懇願。どんどん気まずい雰囲気に‥‥。とうとう気丈なイトコが「お父さんの枕元で喧嘩なんかしたくないっ」って突っ伏して泣いてしまったのです。高校生の自分はどうしていいやら。緊張のあまりなんとなくトイレへ‥‥。ズボンを降ろすと‥‥パンツが「前後」どころか「裏表」まで逆に!一瞬、どうしてこんなに縫い目がきれいなんだ‥‥とか思ったものの、「真逆」にはいてんじゃん!!裏表と前後を返してはきなおしたものの、トイレから戻るとドーンと重い空気‥‥この雰囲気で「パンツが真逆だった」とも言えず。お焼香のときも、涙の出棺のときも、すべて「真逆のパンツ」で通していた自分のアホさ加減と、重苦しい雰囲気のギャップに、とうとう数年間言い出せずじまい。10年ぐらい経ってからそのことをおばや母に話すと、「何、あんた、あの雰囲気の中で‥‥」と大ウケ。もしかしたらいつも面白かったおじが「そんな暗くならんでちょーだい」と「真逆」にはかせてくれたのではと、私は思っています。(苗)

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