その1992 (2009-07-29)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


今は亡き祖母の名前は「スガ」でした。漢字で書くと「寿賀」という大変おめでたい名前です。ところが、町役場からの郵送物はすべて「○○ガス様」と‥‥。人の名前として、疑問はなかったのでしょうか?(ガス会社の孫)


私の兄は「諭史(さとし)」といいます。よく宛名では「論史」になっています。で、名前の説明をするときは「福沢諭吉の『諭(ゆ)』です」と言っています。ですが、実際に送られてくると「湯史」「吉史」など、不可思議な名前で書かれてきます。(一万円札見て確認した?)


大柴といいます。普通の苗字ですが、電話で「柴」の字を伝えるのに意外に苦労します。「芝生じゃない方の柴」「柴田の柴」など言ってみますが、「紫に似た柴です」と言うと大抵の方が「ああ!」とわかってくれます。なので届く郵便物の宛名の何割かが「大紫(オオムラサキ)になります。明らかに名前負けです。(ルー大柴じゃもっと派手)


つい先程の話。目の前に座ってる同僚が電話で話していて「フジナガ宛にFAXお願いします」と相手に伝えた。「どのような字でしょう?」とでも聞かれたのでしょう。「フジにナガです」とキッパリ言い切った。(藤に永です)


木村といいます。電話で先方に名前を伝えた際、漢字を聞かれました。木村なんてめったに漢字を聞かれないので、焦った私は「木村の木に村です」と言ってしまいました。説明になってません。(木村)


転職した時のことです。私の苗字は「笹谷(ささや)」というのですが、なぜか新しい上司が私のことを「里谷(さとや)だと思い込んでしまい何度訂正してもなかなか直りませんでした。しまいには、「笹谷さんは里谷たえさん(モーグル選手)の親戚じゃないの?」と聞いてくる始末。だから、笹谷なんだってば‥‥。(親戚じゃない)


小薗江(おそのえ)といいます。夫とつきあって3年、結婚してしばらくも「おぞのえ」だと思ってました。「なんで訂正しなかったの?」と夫に訊くと、「この名前で暮らすには、細かなことをいちいち訂正しててはきりがない」「『菌』の字が使われた時だけ『オレはバイ菌じゃない、ショウキンコウじゃない』と訂正することにしている」私もこの名を使い始めて27年、毎年必ず、しかしなぜか家族の中で夫宛てに限って、バイ菌マン宛てのダイレクトメールや年賀状が届きます。(ただしくはオソノエ)


先日、婚姻届を役場に提出しました。日曜日だったので、警備員のおじさんたちが対応してくれて、間違いがないか見てあげようね、の後の第一声。「えー、大木さんね」木本です‥‥。(キモトヨメ)

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