その2072 (2009-10-17)
「もしもし、○○さんのお宅ですか?」「いいえ、違いますよー」「あ、失礼しました」「いいえ」ガチャン。というのが、いわゆるひとつの「間違い電話」というものですが、ほぼ日刊イトイ新聞がお送りする「まつがい電話」というのは、明らかに特殊で非凡で特異です。いうなればもっとドラマティック!どうぞ、最後までお楽しみくださいませー。


あれは私が小学校4、5年生の頃、母の実家へ出掛けた両親がなかなか帰らないので不安になり母の実家へ電話をした時の事です。私「もしもし」祖母「はい、あら?まあ!どうしたの?」さすが、おばあちゃん。すぐにわかってくれるなんて。私「あっ、おばあちゃん?お母さんいる?」祖母「えっ!?お母さん?いないわよ」私「何時に帰ったの?」祖母「何時にって、来てないわよ」私「ええー!お父さんと一緒に行ったんだよ!」祖母「来てないってば!」ここで、かなりのパニック。祖母「じゃ、今一人なの?」私「そうだよ‥‥」祖母「困ったわね‥‥今、○○ちゃんひとりなのね?」私「えっ!?違うよ〜、おばあちゃん、私は△△子だよ!」祖母「えっ!?△△子ちゃんてどこの?」私「えっ!?××さん(名字)ですよね?」祖母「うちは◇◇ですが‥‥」‥‥そうです。お互いに、おばあちゃんと孫だと勘違いしたまま会話してたのです。(ぶひっ)


小学生のとき、引越を繰り返していた私が2年間だけ住んでいた家でのこと。その家の電話番号は、駅前の飲み屋街にあるスナック(「夢」という名前でした)のものと似ていたようで、夜になるとたびたび間違い電話がかかっていました。「間違い電話が多くてイヤ」と嘆く母が考えたのは‥‥。「もしもし、『夢』ですか?」「ハイ、悪夢です」「‥‥」たいていは、これで電話は切れたそうです。2年で引越してしまったので、その後どうなったかが気がかりです。(Hou)


ひところよくヘンな電話がかかってきました。ただ荒い呼吸が聞こえるだけ、とか。そんなある日のこと。受話器をとると、いきなりハスキーな男の声で「大好きです」と。またヘンな電話。すぐ受話器を置くと、ふたたび同じ電話が。またすぐ切りました。その数分後にかかってきた電話に出ると、こんどは姉の声。「いま、うちのダイスケがおたくに電話したんだけど、何度かけてもつながらないっていうの」シマッタ。「ダイスケです」だったのね。(ハスキーな甥はまだ10歳)


今から10年ほど前のこと。夜の9時くらいに電話が鳴りました。出てみると「なまはげさんですか?」と。私「いいえ、違います」相手「なまはげさんですよね。うちの子がいたずらばかりして困っています」私「違います。なまはげさんではありません」相手「(私の返事をスルーして)今から電話にうちの子を出すので叱ってやって下さい」そして突然、号泣している子供の声で「もうしませーん!もうしませーん!ゆるしてくださーい!」と。仕方がないのでなまはげ風に「もうわりごどしねが〜!わりごとさすっとおめどごいぐぞ〜!」と説教する羽目に‥‥。その後も度々「なまはげさん」「宇宙人さん」「ショッカーさん」として子供を叱りつける役を電話でいきなり仰せつかることになりました。下手人はたぶん姉だと思うのですが、未だに名乗ってくれません。(なまはげさんは37歳独身)

「まつがい電話」も募集中ですし、「まつがい電話」以外も募集中です。おもしろいエピソードをお持ちの方は「投稿する」ボタンをクリックして、どうぞ、お気軽にご参加ください。ちょっとした暇潰し感覚でどうぞー。それでは、また明日、お会いしましょうー。
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