その256 (2004-10-27)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


コンビニで領収書の宛名を聞かれて「伏見です」と答えたら「どんな漢字ですか?」と言われたので「にんべんに犬と見るという漢字です」と答えたら「にんべん?」と聞き返されたので「カタカナのイと犬です」と答え、もらった領収書にはくっきり・はっきり「イヌ様」と書かれていました。今ではそれは家宝です。(伏見)


私の苗字は「真部」と書いて、「まなべ」と読みます。よく「真鍋」とまつがえられるので、「写真の『真』に、部活の『部』で真部です」と説明します。あるカタログを電話で請求した時も、そう説明しました。しかし、届いた封筒には「写部」。どこをどう読んだら「まなべ」になるのか‥‥。(マユ)


電話では伝わりにくい私の名字。六車(むぐるま)。「みぐるま」「ぬぐるま」と聞き間違えられることが多いので、「まみむめもの『む』で『むぐるま』です」と説明していた。その時に漢字を教えると、たいてい、「あ〜、六車さんですね」と納得してくれていたのだが‥‥。ある日、会社にファックスを送りたいというお客様に、「わたくし、六車(むぐるま)までお送りください。数字の六(ろく)に車(くるま)と書きます」と説明しすると、なんとその後にきたファックスの送信状には「6車様」と‥‥。「そんなのありかよ!」と、サマーズばりにひとりつっこみをしたのだが、まあ、私の説明どおりなんで、なんて素直な人なのかしらんと思うと同時に、それ以来、説明に「漢数字の六に‥‥」と漢をつけるようになったのは、いうまでもない。(六車)


名前を間違われること28年。木へんに山と書いて「そま」と読みます。私の旧姓は「そまざわ」です。だのだのだの、そりゃあもう様々に書きまつがわれる毎日でした。妹にいたっては、映画のスタッフロールにさえ「柿澤」と入れられる始末。結婚して「田上(たがみ)」という姓になり、「これでまつがわれる毎日とはおさらばだ!」と思ったのもつかのま、郵便局で高らかに「たうえ様!」と呼ばれてしまった日にゃあ‥‥。それも一度ではなく、一人だけにでもなく。おかげでまた、振替用紙にふりがなをふる毎日。(そま)


夫の通っている美容室から葉書が届いた。しかし、名前が「エら」様という性別不明の別人宛てになっていた。おそらく、「巧」を分解して読みまつがったんでしょう。書いた人も半信半疑だったのか「エら」の文字だけ極端に筆圧が弱くよれよれしていた。(宛名横書きならごまかせた?)


「萩原」ネタが盛り上がっていたので思わずメールしてみました。私は「萩原(はぎわら)」なのですが、よく「荻原(おぎわら)」さんと間違われます。病院でも「荻原サーン」と呼ばれ、行くとやはり私のことでした。先日同じく病院で「篠原サーン」と呼ぶ声。さすがに篠原は違うだろうと待っていましたが、篠原さんは現れず。「早く行けよー、篠原サン!」と思いながら待っていました。ひょっとして!と、受付に向かうと私の診察券がそこに‥‥。最近ではその辺の名前を呼ばれると振り返るようにしてます。いいんです、ニュアンスで理解できれば。ふん。(世間では荻原が一般的)


私の家の苗字は「木全(きまた)」というのですが、すんなり読める字ではないため、小さいころからよく呼びまつがわれました。「モクゼン」さんや「キゼン」さんならわかりますが会社のファックスで「コガネ様」と書かれていたときには、木全→木金→コガネ=私であることに気づくのに、しばらくかかりました。さらに、ビジネスホテルのフロントで「セン様ですね?」と呼ばれ、差し出されたそのキーは確かに私の泊まっていた部屋番号でしたが、木全→栓→セン=私だとは、部屋に戻ってしばらくたってからしか気づけませんでした。(きま)


私の名字は「伊達」です。伊達政宗、伊達巻き、伊達メガネと割合ポピューラな名前だと思っておりましたが、意外と読めない人も多く、銀行の窓口などで「イタチさーん」と呼ばれること数回。周囲の視線が痛く、毎回出て行くのをためらいます。(茶々)


お客様との電話で、「明子さん」という名前をお伝えしたときのことです。私「明子様は漢字で明るいに子供の子です」客「あー、明るいに子供の子ですね。えーっと、明太子(めんたいこ)の明(めん)ですよね?」私「(3秒沈黙)はっ、はい、さようでございます」客「わっかりましたー、ありがとうございます」衝撃的でした。(れいこあら)


名前の漢字の言いまつがいです。夫が電話で漢字を説明していたとき、「弘」という字のことを「ゆみへんにカタカナのムです」と言おうとして、「ゆみへんにひらがなのむです」と言っていました。(くいな)


姓が「関」といいます。数学の授業中、定理などをノートに写すと、「関数f(x)」と記述する回数が非常に多くなります。その後、小テストなどで自分の名前を書こうとすると、必ずといっていいほど「関数」と書いてしまいます。自分の名前なのに、間違える悔しさ‥‥。勝手に動く手が恨めしいです‥‥。(せきゅ)


まぁ、よくある間違いです。私の旧姓は「甲斐」でした。20年程前の事ですが、軽トラックで魚を販売しているおじさんがアサリ貝の注文で「貝様」と書いたビニールの袋を手渡してくれました。よくある間違いですネ。(魔)


我が家の苗字は「あいのや」と言います。漢字では「相野谷」と書くのですが、苗字を言えば必ず「えっ?」と聞き返され、漢字で書けば「何と読めば‥‥」と言われる始末。「あいのたに」「あいやたに」「そうのや」「そうのたに」と間違いにもバリエーションがあるのですが‥‥。中学生の時、塾の先生がおっしゃった「あ‥‥あいややくん?」だけは、どうしても忘れることができない間違いです。間違えたのは国語の先生。(ひねりすぎ)


私の旧姓はトダですが、「オダ」「ワダ」「タダ」と聞き間違えられ、その241のあんみんさんと同じく、「戸びらの戸に田んぼの田です」と言って、間違いを回避してきました。ですが一回だけ、「扉田さま」と書かれた封筒を受け取ったことがあります。(結婚後はタダ)


会社で、同僚が相手の方の名前を確認しておりました。「のちほどFAXをお送りしたいのですが松井さま、漢字のほうは『まつ』に『い』でよろしかったでしょうか?」ってそれ、確認になってないじゃん!まんまじゃん!(ash)


取引先の銀行の人で「やまだしま」(山田嶋)さんという方がおられて、珍しいお名前とあわせてとてもインパクトのあるお顔とそれはそれは立派な体格の方で、「お相撲さんみたいな人だなぁ」とずぅーーーっと思っていたら、ついつい電話をかけた時に「しまだやまさんご在席でしょうか?」と言いまつがってしまいました(miho)


息子が生まれてしばらくの間、母はなかなか名前を覚えてくれませんでした。孫に向かって、「ヒカリ‥‥違う違う、ノゾミ‥‥コダマ‥‥ちゃん?」確かにJR特急つながりやけどね、いとし・こいしの漫才とちゃうし。正解は「ハルカ」。(Q太郎)


今年産まれた娘に「ひなこ」と名付けたのですが、実家の猫の名前が「はな」であることをうっかり忘れてました。「ひなちゃん、これは、はなちゃんよ。そんでもってはなちゃん、ひなちゃんよ。よろしくね」と、お互いに紹介してみたのですが、猫はどこ吹く風。コドモも、まだわかっていないようです。しかし!私の親は、大混乱です。「ひな」ちゃんと「はな」ちゃんがごっちゃになってしまい、どちらがコドモでどちらが猫だかわからなくなっています。もう、どっちでもいいです。だって、親の私が言いまつがうのですから‥‥。ね、はなちゃん。じゃなかった、ひなちゃん。(失敗した母「ぐま」)


アメリカで仕事をしています。日本からいらっしゃる「ひろゆき」さんという方の飛行機のチケットを手配した際、旅行会社から発行されたチケットの名前は「Hidoyuki」になっていました。早速旅行会社に電話をして変更をお願いしましたがこのままでも搭乗OKだと言われました。仕方ないのでお客様に説明とお詫びの電話を入れた所、「大丈夫ですよ。前回はHeroyukiになってましたから」も、申し訳ありません‥‥。(うた)


私の名前は東(ひがし)ですが、よく「アズマ」と呼びまつがわれます。世間での「ひがし」と「アズマ」の割合がどれくらいなのかわかりませんが、多くの人は「アズマ」と読むものだと堅く信じている様子です。初めて電話してくる人は、95パーセント「アズマ」さんと言います。面と向かって名刺を渡しながら「ひがしです」とわざわざ断っても、「アズマさん」と切り返される始末です。いちいち訂正するのも面倒になり、「アズマ」に成りすますことが多くなりました。今は名刺に「ひがし」と読み仮名を振っています。まつがわれるのにはすっかり慣れっこになっていましたが、電話で「にしさん」と呼ばれたときは、思わず絶句しました。どこで180度ひっくり返ったのでしょう。(ひがし)


同僚が電話で、名前の漢字を説明していました。「介」という字がうまく説明できないようで、「芥川龍之介の介」でも通じず、困り果てたあげく、「あ、そうそう、イカみたいな形のすけ、です」それでどうやら先方もわかってくれたみたいでしたが。(ぱご)

みなさまからの投稿も募集中です。ぜひ、お気軽にご参加ください!
ページトップへ
前へ 次へ
感想を送る    
ほぼ日のTOPへもどる