その325 (2005-01-04) |
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。 |
私の名前は「みすず」です。ひらがなで「みすず」です。高校の入学式でひとりずつ名前を呼ばれた時、私の時に会場内がざわめきました。「みみず」と呼ばれたのでした。そんな名前をつける親がどこにいる!と親が怒るかと思ったらバカ受けでした。なんだよ〜。(みすず) 私は「陽子」です。どこにでもある名前なのですが、一度年賀状の宛名が「腸子」になっていて仰天したことがあります。さすがに「ちょっとは考えろよ」と思いました。(陽子) 「美三」ですが、「ミミ」とか「ミサン」「ヨシゾウ」、いろんな呼びかけに飽きてしまい、今ではいい加減になんと呼ばれようとも「ハイハイ」と返事をしています。(よしみ。) 口頭で説明しにくい「優子」さんの話題がありましたが、私も「美」とか入っているので、いつもちょっと気になりながら、まあ仕方ないしなぁ、と思い、あえて一瞬言いよどんでから、「美しいの‥‥美です」とやってきました。先日、会社で電話をとって、「カズヒデ」さんという方がご自分の名前を説明されるときに、「カズは数字の一、ヒデは‥‥」と言いかけたので、多分「秀」だから、この人も今きっと照れくさいんだろうなぁ、と思っていたら、さらりと「明智光秀のヒデです」とおっしゃいました!(emix) 私も「優子」です。おなじく自分で説明しにくいと思っていました。ある時、通販の電話注文で「優勝の優です」と説明したところ、「有子」と書かれた荷物が届きました。「有償・無償の」とは言っていないぞ。それ以来、「優勝するの優です」と表現している。(優子) 私の名前は「啓子」と申します。漢字を説明するのに、いつも「拝啓」の「啓」と説明しますが、背景の「景」で景子とか、敬子とかあまり通じません。でも「谷啓」の「啓」と言えば100パーセント通じるのですが、それは私にとって最後の手段です。(啓子) 私の名前は「恵美(めぐみ)」です。別に普通じゃないかと思うのですが、たいてい「えみ」と読まれます。訂正しても直らなくて「えみちゃん〜」「はーい」と言ってたときもありました。電話で漢字の説明をするときは「『恵む』という字」まで言うと、相手がそこで納得しちゃいそうになるので、すかさず「『美しい』も付くんです!」と勢い込んでしまいます。(めぐちゃん) こんにちは。「五十嵐桂」です。小学校のころは年賀状で「五十風桂」とよく間違われていました。小学生に嵐は難しいのでしょう。しかし社会人になって「五十嵐柱」で来てしまったときは驚きました。しかも毛筆だったので強烈でした。(五十嵐桂) 昔、上司に「金沢」さんという人がいて、彼は名前を名乗るとき「福井支社、武生(たけふ)営業所の金沢です」と言うので、相手の人は、彼がどこの誰か理解できなくなってしまう事がありました。その度「ややこしくて、すみません」となぜか謝ってしまう、とても真面目な人でした。(福井っ子) 以前勤めてた会社の東京支社に、「大坂(おおさか)さん」という方がいらっしゃいました。とても素敵なおじさまです。その大坂さんからの電話をとったIさんが「○○さん、大阪支社の東京さんから、あっ‥‥」いつかは誰かがやるであろう、言いまつがいだったのですが、やはり周りの笑いを誘っていました。それからしばらくして、大坂さんは大阪支社に転勤になりました。「大阪支社の大坂さん」慣れるまでにしばらくかかりましたとさ。(う〜ぴょん) 間違って別人宛のダイレクトメールが美容室から届いた。しかもあて名は立派な縦書きで、「汁子」様しるこ!世の中、かわいそうな名前の人がいるもんね〜、と大爆笑したあと母親シナ子は、自分宛の郵便であることに気付いた。それから、名前を記入する際は「シ」と「ナ」の間は十分なスペースをとるようにしているらしい。(シナ子の娘) 長女の名前は、「聡美」です。「聡明で美しい聡美です」というのがおこがましいので「耳偏にハム心です」と説明したら、なぜか、「恥美」に。(恥ずかしがり屋のサンタ) 私は高校の時弓道部だったのですが、大会の時、後輩のさとしくんという男の子の名前「聡」を、メンバー表に「恥」と登録していました。メンバー表が張り出された表の前がどよどよしだして、「先輩‥‥あんまりです」と言った後輩の顔は今でも忘れられません。ご、ごめんなさい。(ゆうさ) ウチの息子は「楽」と書いて「ガク」と言います。初めて行った病院で作ってもらった診察券に書かれた名前は「薬」でした。場所が場所だけに、受付の方も、つい書きなれている字を書いてしまったと思われますが、読み方ひとつで、ちょっとやばい名前になりますよね。(ヤクの母) 私の名前は「繭」という、中身がややこしい漢字を使います。説明するのは、とても大変なので、「ひらがなでいいです」と言うこともしばしば。しかし、弟が、ずうぅぅぅ〜〜〜っと、大人になるまで、「糸」と「虫」を左右逆に覚えていたのには驚きました。(左が糸で、右が虫) 以前、オーディオ機器を通信販売で買った時のこと。注文書に自分の名前を書く際、どういうわけか「子」と書くべき部分に「男」と書いてしまったんです。それから数年間、当時は女一人暮らしだったマンションに、存在しない男性「佐知男」宛のダイレクトメールが届くことに。自分で書いておきながら、ちょっとサスペンスな気分でした。(佐知子) 大学時代、「小井(いさらい)」という苗字の友人がいました。それまでもいろいろと呼びまつがわれていたそうですが、大学のある授業で出席をとっていたときのこと、その先生はしばしの沈黙のあとでこう呼んだそうです。「ちいさい!」(名簿は五十音順なのに‥‥) 職場に新しい人が入ってきました。薬師寺さん、といいます。彼女に備品を渡そうと声をかけました。「具志堅さん、このノートで‥‥」今までそんな名前で呼ばれたことないそうです‥‥。(準お局) 私の姓は「鰐部(わにべ)」といいます。難しい漢字なので、年賀状の季節友人たちに負担をかけているようです。苗字を書き終わると気が抜けてしまうのか、よく名前を書き間違えた年賀状が届きます。(hana) こどもができて、その祝い返しと名前の披露をかねて、親戚宛に昆布を送ろうと百貨店に行きました。有名昆布メーカーのおねえちゃんに出産内祝いで送ってくれるように言い、のし紙にこどもの名前を書いてもらうべく「なお、でお願いします。ならの『奈』に中央の『央』で」と言うと、「はい、わかりました。ならの『ら』にちゅうおうの『おう』ですね」めっさにこやかに復唱してくれましたが、根っから大阪人の私はツッコミ返してしまいました。「それやったら『らおう』やがなっ!うちのちびはラーメンか!」(うちのちびは『奈央』) |
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