その643 (2005-11-18)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


半年くらい前のこと。花が咲いていて、蝶が飛んでいたときです。蝶が花にとまったとき、息子が「あ!チョウチョが血を吸っている!」と、言いました。「蜜をすってる」と言いたかったんだと思います。(よく蚊にさされます)


今日、インフルエンザの予防接種に子供を連れて行こうと小児科に予約の電話をいれたら、「母子手帳を持ってきてください」と言われ、部屋に取りに行く時に、「えーっと、母子感染、母子感染‥‥」とつぶやいてしまいました。(あちょのおかあ)


うちの父はもうすぐ77歳になります。母はそのお祝いを盛大にしようと張り切っていますが、先日その話になったとき「お父さんの77回忌のときはさぁ」との発言が‥‥。(お父さん長生きしてね)


季節が変わって、寒くなってきたので防寒対策として腹巻が欲しくなりました。女性用のじゃ薄すぎて寒いので、おじさんがしているような分厚い腹巻が欲しくなりました。そこで私は旦那に「らくだの腹わたが欲しい」と言いまつがい、旦那をぎょっとさせてしまいました。(にゃあちゃん)


ある夜、母と二人でテレビを見ていたら最近人気が出てきた、ある芸能人が映ってました。その人を目にした私はすかさず「とんだブラックホースだね」と母に言いました。それを聞いた母は一拍置いて、「ブラックホース?」と考え込んでしまいました。私は「ブラックホースでしょ?」と自信満々だったのですが、母は「いや、違う!ブラックじゃない!」と言い返してきたので、二人して考え込んでしまいました。そして3分ほど経過したあと、母が「ダークホース!」と叫びました。なんか雰囲気的には同じ気がしますがダメですか。(黒い闇)


女子高生数人で仲良く食事中、世界三大珍味って何だっけ?との話題が。フォアグラ、キャビアは出てきたものの、最後の一つがなかなか出てこずしばらくしてから教室中に響くような声で叫んだ私。「あっ、マジックマッシュルーム!」‥‥途端、教室内は静まり返りました。(ダメ。絶対)


夕方、児童公園近くの住宅地にスピーカーをつけた車がまわってきた。「暗くなったらお家へ帰りましょう。死んだ人を見たら近くの人に知らせましょう‥‥」「シンダヒト?」しばらく考えこみ「不審な人」の聞きまつがいだと気付いた。(チーチル)


コンビニの清涼飲料水のコーナーで手に取ったミネラルウォーター。「富士山麓の水」という商品だったのに、そこに貼ってあった手作りのポップには綺麗にタイプされた文字で「富士山魔の水」とありました。(まくろ)


お部屋の芳香剤を物色していました。どれも似たり寄ったりの香りとそのネーミング。決めかねていたところ、目がとまった香りのものがありました。なんと「闇の香り」。紫色してるし、でもそんな感覚的な‥‥と思いながらサンプルを嗅いで見ました。まぁ言われてみれば闇かなぁ‥‥と思いながらもう一度商品をよく見てみると、「蘭の香り」でした。(nomi)


勤務先で書類をシュレッダーにかけながら何気なく貼ってあるラベルを見て仰天。「命に関するお問い合わせは○○○−△△△へ」ネクタイを刻むどころか生命にかかわるような危険を伴うシュレッダーなんだ、と、はらはらしながらもう一度よく見ると。「この機械の御用」の部分が日に焼けて字が薄くなっていました。(御用命うけたまわります)


最終の新幹線の中で事件は起きました。前からフラフラと歩いて来たビジネスマン風の若い男性。真っ青な顔で目の焦点が合っておらず、私の近くで白目をむきながら転倒されました。その時後頭部を激しく打たれたので、駆け付けた乗務員さんに「あまり動かさないで!頭を強く打ってるから」と言うと、慌てた乗務員さん「そ‥‥そうですよね‥‥ではご遺体はそのままに」ってコラ!勝手に殺すな!(あの人無事かしら‥‥)


年賀状を書く時期になると思い出します。実家にいたころ、父の知人から来た年賀状の文面が「新年のお呪いを申し上げます」というものでした。印刷屋さんが、「祝」と「呪」を間違ったものらしいです。父は、「新年そうそう縁起が悪い!」と激怒。「印刷の文面があってるかどうか、確認するのが当たり前だ!」と。ところが、その年父が出した年賀状には「皆様の御多福をお祈りいたします」と印刷されていたのです。父が頼んだ印刷屋さんは、「御多幸」の「幸」を「福」と間違えていたのでした。私がそれを指摘すると、父は「うちの間違いはめでたいからいいのだ」と開き直りましたがおたふくを祈られるのも、ありがたくない気がします。(コメントは手書き)

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