さくらのこと。

それにしても見事なまでの雨空。
早く散る種類の桜は、帰り支度をしていることでしょう。
でも、葉と花といっしょに咲く、ぽってり重い花をつける桜は、さぁ、ここからがじぶんの出番だと、雨をながめているかもしれません。
<『新・東京物語』(未刊)より>

2016/04/07 12:11
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