蒸し上がりました!

しぞーか(静岡)の実家でもと和菓子職人の父から栗蒸し羊羹のつくりかたを実践で教わっている武井です。

火にかけて25分ごとにお湯を足し、向きをかえ、2段ある天地をかえつつ、ようやく蒸し上がりました。

「仕上げが肝心だでな」

仕上げというのは、表面に浮いた水分をゴムべらでていねいにぬぐい去ること。
水分といっても、あんを含んでねっとりとしたジャム状のもの。
このままにしておくとべとべとになっちゃうんだそうです。
このぬぐったジャム状のものは捨てずにジャム的に使ってもいいらしい。
これもそれなりの熟練が要るそうです。

さてさて、これでいちおう完成ですけど、食べられるのは明日以降です。
このあとさらしをかけて、常温でさまします。
そうすることで味が落ち着くんだそう。
あたかかいままだと切れない
(包丁にべっとりつく)しあついうちに食べてもおいしくないんだって。

それにしても和菓子づくりって手間のかかるものですね。
ちゃんとやるには3日かけて栗を煮て前日までにあんこを練り蒸してから一晩くらいおくわけだから5日はかかるってことだ。

父が和菓子屋をたたんだのが昭和50年。
ぼくがしぞーかを出て26年たって、今、やっと教わろうという気持ちになりました。
サンキューとうさん!
おいしくできてるといいなあ。
さて東京にもどろう。


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