水菜の鍋

あの日、小学校の音楽会で息子たちの演奏を聴いた帰り道、近所のおじさんが
「持って行くかい?」と言って、家庭菜園の水菜を抜いてくれました。
そのとき、地震が起こりました。

停電し、夫は都心から帰ってこれなくなったので、息子とふたりで、ランタンの灯りのなかで、水菜を鍋にして食べました。

今日、おじさんの畑のそばをワンコを連れて通ると、
「あの日水菜をあげてたら、 揺れたんだよな〜」
と言いながら、また水菜をくれました。

今日は夫も家にいるし、電気も通ってる。
親子3人で鍋を囲みます。

(めい)


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