『ビートルジュース』

なんか、このリレー企画のスタートにいちばんふさわしい映画は、と考えたら、口から『ビートルジュース』と出てきちゃったです。

ティム・バートンという監督の、資質がぜんぶ、この映画のなかに入っているんじゃないかな。
美も醜も、生も死も、人もお化けも、幸福も不幸も、ぜんぶごちゃごちゃになってるんです。
とにかく、この映画のなかでは、上下や左右が無くなっちゃうんですよ。

ほんとに、いい映画だと思うなぁ。
ティム・バートン監督って、たくさんの「いい感じ」の映画をつくっていますけど、すべての出発点は、これです。

軽い気持ちで笑いながらたのしむのにもいいですが、
「どうして、こういうふうにつくったんだろう?」と、いちいち真剣に問いかけながら観るのも、いいかもしれません。

糸井重里

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