『サンキュー・スモーキング』

アーロン・エッカートつながりで、『サンキュー・スモーキング』を紹介します。

アーロン・エッカート演じる主人公ニックは、タバコ業界のスポークスマン。
タバコの害への批判が高まるなか、巧みな話術で小気味よく批判をかわしていきます。
皮肉なユーモアに満ちていて、セリフのひとつひとつが面白いのですが、相手を言い負かすニックの姿は、かえって欺瞞性を強調しているようにもみえます。

でも、ニックは決して悪人として描かれているわけではありません。
人からの押しつけではなく、物事は個人が考えて判断すべきだという彼の信念には一理ある部分も。

タバコのパッケージを使ったオープニングシーンもかっこよく、禁煙派も、喫煙派も、どちらにもおすすめです。

(Rek.)

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