「ついに」

ぶいちゃん

みてください。
ついに、はなちゃんはやりました。

玄関の箱が、「おおはば」に少なくなりました。
ばあやに、もんくがしゅうちゅうしたのです。
はなちゃんがしつこく言ったせいもありますが、

「どあがあかないじゃないか」
「だらしない」
「なさけない」
「しょうがないやつだ」

とばあやにいろんないけんが集中しました。

なかには
「ねこがいるおうちには箱があるものですよ」
という、こころやさしいかた、もいましたがはなちゃんは「はんたい」です。

どすこいおやじもよろこんでいます。

ばあやはしぶしぶ、いちばんすきな「しろいはこ」だけ残してあとは捨てました。

さいごまでぶつぶついってました。

ばあやいわく
「うしろのドアは向こう側にひらくから　ぜんぜんだいじょうぶなんです」
といってました。

あーすっきりした。

ぶいちゃんもすっきりしたでしょう。

はなちゃんより。

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