つまづいたとき、はげまされた本や映画、歌はありますか?

●まさに今、『大人の女の名セリフ』です。
7人の大女優さんたちによる人生論、人間論の本。 なかでも、樋口可南子さんの
「失敗する覚悟があるかどうかですよ。
 失敗したくないという人は、 どうしてもこれをしたいんだという 気持ちが薄い。
 本気で人生の幅を広げたいとは 思ってないんでしょうね」
というセリフに撃たれました。
「私、やらなきゃ!」と思いました。

asada23 (20代・女性・休職中)

●バブル期に入社した、一流企業といわれる会社のOLから専門学校の学生に戻り、資格取得を目指して日曜も正月も関係なく朝5時からはたらき、年収は3分の1以下に減り‥‥という生活になりました。
資格取得後の就職先も収入も何の保証もない生活だという事実に何度も打ちのめされそうになったとき、勇気付けてくれたのが岡本太郎さんの『今日の芸術』でした。
「まともに生きることを考えたら、 いつでもお先まっくら。
 いつでもなにかにぶつかり、絶望し、 そしてそれを乗り越える。
 そういう意志のあるものだけに、 人生が価値をもってくるのです。
 つまりむずかしい言い方をすれば、 人生も芸術も、 つねに無と対決しているのです。
 だからこそおそろしい」
この言葉に、何度も勇気付けられました。
くじけそうになったときに奮い立たせてくれる、私にとっていちばん大切な言葉です。

fumiko212 (30代・女性・会社員)

●京極夏彦さんの『狂骨の夢』です。
この本のなかに出てくる探偵・榎木津の台詞で
「世界中の不幸と苦悩を 纏めて背負ったような顔をして、 そんなもの誰だって背負っているぞ!
 心の暗闇だか何だか知らないが、 心に光度(カンデラ)や照度(ルクス)があるか。
 明るい暗いで善し悪しが決まるのは 電灯くらいだ!」
というのがあるのですが、読み返していたときに、ちょうど面接で落ちてしまったのです。
その時の理由が
「最も明るい応対をされた方を選びました」
というものだったので、
「明るい暗いで善し悪しが決まるのは 電灯くらいだ!」という台詞には、本当に救われました。

シン (20代・女性・会社員)

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