10年以上前、私がまだ20代前半の頃のことです。 母と電車に乗って買い物へ。 電車の中で、母が私の耳に付けていた真珠のピアスを見ながら 「それ、タンスいっぱいある?」と。 えっ!? どうしてこんな小さなものがタンスにいっぱい!? 不思議に思いながらも 「無いよ? 真珠はあと3種類しか持ってないよ」 と返したのに、更に会話は続きました。 母「いや、だから、 タンスいっぱいある?」 私「だから無いってば。 なんで? どうしたのお母さん?」 母「だーかーら、 タンスいっぱいある?」 私「‥‥無いよ。こんな小さなものが タンスいっぱいあるなんておかしくない?」 横で他の乗客の方々もくすくす笑い出す始末。 そりゃそうだよね。 タンスいっぱいの真珠のピアスなんて一体どんな状況なのよ。 お母さん、どうしちゃったんだろう。 だんだん母のことが心配になってきた私。 すると母がごそごそとバッグの中から手帳とペンを出し、何やら書いて私に差し出しました。 「それ、淡水パール?」 電車の中なので二人で笑いをかみ殺し、ホームに降りた後爆笑しました。 懐かしい思い出です。
(白石)
|