[黒柳]
それでね、メコン川のところに、セコン川ってあるのよ。
セコン川という川が、メコン川と合流するの。

[糸井]
そんな嘘みたいな組み合わせが(笑)。

[黒柳]
そうなの。その茶色いセコン川がダーッと流れる手前のところに、リバーサイドカフェっていう‥‥フッ(笑)。



[糸井]
名前ばっかりの。

[黒柳]
もう、名前ばっかりの!

[糸井]
いかにもな。

[黒柳]
入口のドアもないような。

[糸井]
井上陽水さんもいないような。

[黒柳]
そうそう、南こうせつさんもいないのよ。
そういう開けっ放しのカフェがあって。

[観客]
(南こうせつさんは「川」つながりだ‥‥)



[黒柳]
でもそこは、その地域でいちばん食べ物が豊富にあるところだったんです。
パンとか、ホットケーキとか、洋風のものもありました。
これが、ほかの場所だと、朝ごはんって言うと、‥‥このごろ女の人って、あんまり炭水化物を食べたくないと思ってる人も、いるわけでしょ?

[観客]
(うん、うん)

[黒柳]
まず、ごはんが主食。
チャーハンみたいな料理をいただくんですけど、お米の粉でできている幅広のビロビロの焼きそばみたいなものの甘いのがおかずなの。
おかずが炭水化物でごはんも炭水化物。
まあ、お魚の焼いたのが出るときもありますけど、まーね、どういうふうにして、ああ焼けるんでしょうか、ちょっとわからないですけど、フッ(笑)、あのね、お魚のうろこがね、直径2センチのうろこが、切り身の皮の上に、びっしり刺さったように、立って出てくるんです。
15センチ四方くらいの切り身ですからそうとう大きいお魚だと思うんですけど。

[糸井]
それは、すごいですね。

[黒柳]
それはもちろん、わざとそういう盛りつけにしてるんです。
うろこは、食べられるわけじゃないんですよ。
ちょっとバースデーケーキのような感じがして
「わぁー」と、一瞬、なります。

[一同]
(笑)

[黒柳]
ろうそくのようにうろこが立ってるから、
「わぁー」ってなるのよね。
日本にはないやり方だけど、おもしろいよね。
ちょっとひと口食べてみようと思って、いただきました。
「おいしい」とか言ったんだけど、わたしは過去に3回、耳鼻咽喉科に行ってるんですよ、お魚の骨をのどにひっかけて。

[糸井]
ああ、それはよしたほうがいい(笑)。

[黒柳]
要するに、ちゃんと噛まないから。



[一同]
(笑)

[黒柳]
ね? そういうところか、リバーサイドカフェか、どっちかなの。

[糸井]
話が戻った(笑)。

[黒柳]
スタッフのみんなはいつも朝ごはんにリバーサイドカフェへ行ってたけど、わたしは「いいです」と言って、自分の部屋でビスケットかなにかを食べてすませていました。
みんなとは、昼ごはんを一緒にその、ごはんにごはんを、食べるようにしていました。

[糸井]
ごはんにごはんのほうを(笑)。

[黒柳]
でも、あごをぶつけた日は、前の日から
「リバーサイドカフェに行く!」
って言っちゃったもんだから、もう行かないといけないな、と思ってね。
「あごねぇ」と思いながら、行ったの。



(あごの話に戻りまして、 次回につづきます!)


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