本を見る祖父江さん

新しくできた糸井重里の本
『夜は、待っている。』
『ボールのようなことば。』を祖父江さんにお渡ししました。

「どらどら‥‥。
 うん、いいね、いい本ですね、 よくがんばりまちたね。
 文字の好きなデザイナーさんですね。
 ぼくも、本より 文字のほうが好きなんですよ」

そうなんですか。へぇえ、文字と本。

「この文字は、拾ってきましたね。
 これは、拾ってない、ふむふむ。
 これは、押してる?」

拾ってる? 押してる‥‥?

「ちょっとルーペをもってこようか」

ルーペで印刷方法をチェックするんですか。

「そう」

「うーーーーん。
 お金を、かけている!」

ははあ。

「ここは、押してある」

たしかに、文字の手ざわりがぼこっとなってますもんね。

「ここはこういう印刷で‥‥ 帯の背に文字がないのが かっこいいですね」

それはルーペでなくても見えるのでは。

「それから、帯の幅が短いね」

そうですね。それも、ルーペでなくても‥‥

「『ボールのようなことば。』のほうも いいですね、いいですね。
 さらに、値段も、安い」

それも、ルーペでなくても見えます。

2012/04/24 16:01

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