祭り、目撃

こんにちは、たまこです。

以前はブータンにいて、いまは気仙沼にいるものです。

昨日、わたしは、松林の中の鹿踊り(ししおどり)を目撃してしまいました。

ブータンで?

いや、それが、気仙沼で。

気仙沼のはずれの、小さな村で。

ブータンにも、祭りがあります。

村の人々が、僧侶たちが、仮面をつけて踊る。

その特別な時間をこっそり目撃するために、

首からカメラをぶらさげて、とおくの国から足を運ぶ人だって、少なくありません。

でも、気仙沼のはずれ、早稲谷という村の松林で行われた鹿踊りは、

ほんとうに地元の人たちだけの、ささやかなものでした。

観光客なんて、だれもいない。

だけれど、松林の舞台の美しさ、踊りの迫力、衣装の面白み、

すべてが、息を飲むようなものだったよ。

こんな美しいものが、ひっそり、静かに、行われているなんて。

はぁ、おどろいた。

目撃しちゃった、目撃しちゃった。

祭り、目撃。

こんな素晴しいもの、もっと多くの人が見れたらいいのに、と思ったけれど、

そんな多くの人、あの静かな松林には、入りきらないのかもしれないなぁ。

2012/07/30 15:30

前へ 次へ
日付を指定して見る
感想を送る
友だちに教える
ほぼ日のTOPへ戻る