般若心経が! TOBICHIの 「福森雅武 野草と花とうつわ」には、いろいろな作品がならんでいます。 無粋な話ですが、価格もまちまちです。 大きさや手間(土や、ひき方、焼き方など)でももちろんことなりますが、 「雑器」と呼ばれる日常のうつわと、花をいけるのに使ったり、お酒をいただくのに使うものは、同じ土、同じ窯、同じ作者であっても、ずいぶんと値付がことなります。 ぼく(武井)も初めてこの世界にふれたとき、ずいぶん驚きました。 おなじお茶用でも、ふだん使いの「湯のみ」ととくべつなときに使う「抹茶碗」では、まったくちがう値札がついていたりするのですね。 (最初の写真が、抹茶碗です。) 美術と日常をかるがると行ったり来たりする感じが、福森さんのかっこよさなのかもしれません。 さて、今回の展示で、たぶん目立たなくて、気づかれにくいけれど、ぜひ見ていただきたいな、という花器があります。 「焼締経文綴(やきしめきょうもんつづり)」 という、初日で売約済になったこの花器、遠目には、ごつごつした、野趣あふれる花入れなのですが、近づいてみると、その「ごつごつ」が、表面に彫られた「文字」だということがわかります。 般若心経です。 「10年ほど前だったか、 つくったんですわ。 写経のようなものですな。 少し乾いてから、 釘を使って書きました。 あらかじめ考えたわけではないのに、 偶然のように、ぴたりとおさまりました。 そういうことが、あるんですな」 と福森さん。 1Fのレジの手前、右側の壁沿い、 「掛仏」の下に置かれていますので、これから行かれるかたはぜひチェックしてみてくださいねー。 あすも、11時にオープンです! 2014/08/06 18:39 |
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