ミス・ミスコピー

いやぁ、私はいま、困っています。
A5のメモを会議資料用にA4に拡大コピーする、それだけなのですが、うまくいかない。

そうこぼすと、ふたりの‥‥あまり機械と数学が得意そうでないベテラン社員‥‥が通りがかりに
「どれどれ貸してみなさい」
「おじさんたちに見せてみなさい」
といって、コピー機を占拠してしまったのです。

けっこうですから、せっかくだったらもっと若者に頼みます、しかもあなたたちはいま忙しいし、と、何度か言ったのですが、
「うまくいくから」「あんがい得意だから」
「いやいやいやいや」
といって聞かなくて、しかも私も帰り時間が迫っているし、もうこのコピー行為自体、いますぐやめて、さっさと帰りたいのです。

「えーと、A5、A5。
 A5が見つからない」

老眼が進んで、細かい字が見えない。
もういい、もういいです。


「あった。あ、これは A4か。まあいいや、 A4をA3にするには 141%と書いてあるから、 141でいいんじゃない?」


「計算すると、140って出たぞ」
(なんの計算をしたんだろう)

さっき141%でコピーしたんだけど、文字が途中で切れてしまったんです。


「だから140だと言ってるだろ?
 1%がでかいんだって」


「いや、念のため、もうちょっと下げて 138%にしよう(適当)」

コピーをしてみると、紙の上部に大きな黒いゴーストが出てしまいました。
小さくしすぎたんですよ!


「いや、このラインを逆に デザインみたいに 見せたらいいんじゃない?」

ええ?
全ページ、わざとゴースト出すの?
おしゃれ会議の資料なのに‥‥。


「そんじゃ〜ね〜」

ひぃえええぇ‥‥!

2015/02/16 19:39

前へ 次へ
日付を指定して見る
感想を送る
友だちに教える
ほぼ日のTOPへ戻る