ニコラさんの「点と線」

とっても暑い日なのですが、
カンパニーデラシネラ の舞台「点と線」を観に、横浜の紅葉坂までやってきましたよ〜。

いま、いっしょに本を作っている
(何年も何年も作っている)
美術家ニコラ・ビュフさんが、舞台美術を担当しておられるということで、ブックデザイナーの祖父江慎さん、藤井瑶さんとウキウキ出かけました。

なんでも、この舞台はニコラさんが松本清張の「点と線」の大ファンだったことがきっかけで企画されたそうです。
2009年初演なんですって。
フランス語でも「点と線」は出てるのか!

舞台美術はとてもクールでミステリアスで、ザ・ニコラ・ワールドでした。
仕掛けも舞台上の空気もおしゃれで、全てのシーン通してワンカットぽく構成されていて圧倒されました。
全体がバレエみたいなのに、筋がちゃんとわかっておもしろい。

私はみうらじゅんさんに、インタビューを通じて
「清張はすごい、清張はすごい、ほら、清張が見ているぞ! 読んだほうがいい!」
と教えてもらったのに、いまだ一行も清張入門できていなかったことを思い出しました。
舞台のある朗読シーンがあまりにも美しくて
「こここ、これがもしや清張の文なのか?!」
と震えあがるほどでした。

帰りにランドマークタワーの本屋さんに寄りましたが、
「点と線」は見つけきれなかった。
ええい、こうなったら電子で読むぞ。
この夏は松本清張だ! 清張さんが見ているぞ!

会場で、八谷和彦さんに20年ぶりくらいにお会いできて、とてもうれしかったです。
八谷さんとニコラさんはお親しいのです。
(写真の「スーパーカー」のTシャツが八谷さん)

ニコラさん、祖父江さん、藤井さんといっしょに作る本は、まだまだいつでもスタートライン。
やったるぞ。

2024/07/28 17:06

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