しょうがないじゃない

そのようにして
チョコレートを食べていると、がくるりと振り向きました。

「言っていいすか?
 わたし、今日けっこう すごい一日だったんです。
 んもー、トラボー、トラボーで」

それは気づかなかったよ、ごめん。
しかも、なんこがそんなふうなことを言い出すのはめずらしいことですよ。

「もー、まいっちゃって、 こんなことやあんなことが いくつも起こって」

その突然の告白に、まわりの
「うわぁー、それは肝が冷えたね!」
と同情しています。

そんなに、わたしが今朝、マイ「ほぼ日手帳」にメモしたある言葉を贈らせていただきます。

それは、今日携帯電話をなくした
の言葉でした。

──ここから今朝の会話──

ヒロセさん、携帯電話を紛失しても、なぜそんなに堂々と落ち着いていられるのですか。


「いろいろ止めたから、もう大丈夫」

でも、たったいま、ヒロセさんに連絡を取りたい人が電話しまくってるかもしれませんよ。

「それはだって、 しょうがないじゃない」

がーん。

──ここまで──

どんな大切なものをなくしても、どんな行き違いがあっても、どんな不手際があっても、それは、「しょうがないじゃない」。


「わはははははは」

さあ、今日も笑って家路につきます。

2010/07/12 21:07

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