無言になった2曲目


「阿木燿子さんの詩の中でぼくはこれが まちがいなくトップだと思っています。
 リスペクトを込めて お届けしたいと思います。
 とにかく味わっていただきたい。
 これは、あるCMの音楽でした」

南こうせつさん「夢一夜」です。

この曲が流れているあいだ、スタジオは「しーん」と無言でした。

「恋ってね、おだやかな日常からすると 敵なんです。
 台風のように自分をかき乱す存在です。
 それが背景にあるから 素敵なんです。

 この歌の “あなたに会う日のときめきは” のところって、とっても長いでしょ?

 そこのところを先に言っておいてから、 あこがれよりも苦しみに似ている、 という分析をはじめるんです。
 その言葉の順番も、 阿木さんの ものすごいセンスだと思います。

 まず台風があって、 それから自己分析があって、 だけど足は向かってる。

 恋のどうしようもないところ、 こんなに見事にあらわした歌があること、 ずっとぼくが言いたかったことなんです」

2010/10/05 14:22

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