世界のボードゲームの 傑作を紹介する本。

古くからの信頼すべき知人が本を出しました。

彼は丸田康司さんといって、もともとはゲーム業界にいました。
『MOTHER2』『風来のシレン』シリーズという、明らかにおもしろいゲームの制作に携わったのち、あっさりと業界を離れて高円寺の駅前で「すごろくや」というボードゲーム専門店をはじめました。

それが2006年のことですから5年間、そのお店は順調に続き、いまもなお、お客さんを増やしているようです。
すごい、と純粋に尊敬します。

そんな丸田さんが監修、構成、執筆した本が『ボードゲームカタログ』。

世界中のボードゲームの中から、丸田さんが「傑作」と太鼓判を押した200本のゲームがたいへんわかりやすく紹介されています。

ぼくの知る丸田さんという人は
「遊びのルールに誠実に向き合う人」で、そんな彼が5年間のボードゲーム専門店の店長を経た後に、傑作と思えるゲームを選んだわけですから、そりゃあもう、信頼できるに決まってます。

また、この本は、全体を通して、ジャンル、対象年齢、おすすめ人数、といったさまざまな項目からボードゲームをラベル分けしていて、ガイドとして本当にわかりやすい。
索引もたいへん充実。
(だって、チュンソフト作品の ユーザーインターフェイスを 厳しくチューニングしてた人が 構成を考えてるわけですからね)

届いた瞬間に、ああ、これはいい本だと確信し、
「お久しぶりです、本をありがとう」
などというメールをふにゃふにゃ書くよりも、ここでこうして紹介したほうがいいぞ、と思ったのでこうして紹介しています。

お、よさそう、と思った人、これは、間違いないですよ。

しかし、それにしても、
「高円寺の駅前に店を出しました」
という連絡をいただいてから5年間、なにかのついでにひょいと高円寺で降りて丸田さんのお店に寄ろうと考えながら、つい、かないませんでした。
何人かの知り合いとボードゲームをやったり、ひょいと高円寺で降りたりするような時間をいつも持っていたいとは思うのですが。

ともあれ、この本、ぜひ。

2011/09/30 09:13

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