2008.04.07
大好きなおばあちゃんに、ほぼ日手帳をプレゼント。

さて、本日まずは最初に、 大事なお知らせをさせていただきますね!
「ほぼ日手帳2008 SPRING」の手帳のセットは、 そろそろ残りわずか、完売となりそうです。
ご注文くださったみなさま、ありがとうございました!
(※手帳セットが完売したあとも、   オプションアイテ厶の「すてきな文房具」は、   ほぼ日ストアで販売いたします。)

また、ほぼ日ストアでの販売終了後も、 全国のロフトでは、 ひきつづき販売をしておりますので、 やっぱり欲しい! という方がいらっしゃいましたら、 どうぞ、ロフトにてお買い求めくださいませ。

ではでは、本日の手帳CLUBは、 ほぼ日手帳を“おばあちゃん”に、 プレゼントしてくださった方からの メールをご紹介いたします。
では、どうぞ。


おばあちゃんのほぼ日
もう2年ほど前になりますか、 その位から1月始まりのほぼ日手帳が 発売される頃になると、 ギフト包装でほぼ日手帳のセットを プレゼントしている相手がいます。
母方の祖母です。

祖父母と呼べる人は彼女しかもう居ないのですが、 毎年、春と秋に母が主催になって 母方の女四人衆(私・母・叔母・祖母)で 旅行に出かける習慣になっていました。

そんな祖母がここ数年、 かなりの速さで物忘れや何やら、 いわゆる「認知症」の 初期症状だと思われる症状が出始めて、 旅行から帰ってくると すでにその旅行の内容を忘れていることも。
旅行は母なりのボケ防止というか対策というか、 そういう企画なのだとは思いますが、 それも中々上手くいかないようで、 母も疲れてきているようでした。

元々、内にこもりがちだった祖母。
かなり前に大病をして、 一時期、鬱になったこともあって、 それ以降、大好きだったファミコンやゲーム (私より上手くて私が祖母に教わっていた)などからも 興味を無くしてしまい、 クロスワードと向かい合うだけの日々が続いていました。

実家に祖母を連れて来た現在でも、 母は主婦ではないもので、週1のお休みしかなく、 祖母は、1日のほとんどを 1人で過ごして居るような状態でした。

そんな日々が続いていた祖母に、 自分も使い始めて「いい!」と思った 「ほぼ日手帳」をプレゼントしようと思ったのです。
折りよく、祖母の誕生日が12月にあるため、 1月始まり版の手帳を発売開始頃に注文すると いい感じで届きますし、 その頃に母は秋の旅行を組むので、 直接手渡せるというのもあります。

そして、私が帰省している短い間でしたが、 祖母に出来るだけ付き添って 「一緒にほぼ日」の時間を作るようにしました。

食事の後、買い物に出かけた後、 散歩の後、祖母の通院の後と、 とにかく何か出来事が起こったり、 行事があったりした後に、 私も自分のほぼ日手帳を持って祖母の部屋に行き、 「じゃあ、書こうか」という感じでちょっとずつ。
私が割とみっちりびっしり書く方で 時刻の部分にも気を遣うので、 いつ何をしたかすぐに忘れてしまう状態の祖母にとっては、 その日一緒に行動していれば、 いい時間の確認係になるような感じでした。
「今日は何時頃起きた?」「朝は何ば食べた?」
「このくらいに私と○○さん(=に)行ったよ」
「お母さんが帰って来たつ(来たの)はここら辺たい」
などと話しながら、 どう書いたもんだか分からないような祖母に 「無理に文章にせんで良かとよ、  K子(母)帰宅、とか夕飯のあと薬、とか単語で良かけん。
 時間のとこもあんまりこだわらんでもいいから。」
と促すと、祖母も思い出そうとして 色々考えているようでした。

それまで、母が口を酸っぱくして 「あれしたでしょう」「これやったでしょう」
と言っても 「分からん。もう忘れた!」
と、投げやりにしていた祖母でしたが、 「そぎゃんだったかなぁ‥‥ははぁ、ほんなこつね、  買い物に行っとる、あれば買うたもん。」
などと会話していれば色々出てくるようでした。

帰省の短い間、夜になると 祖母の「ほぼ日手帳指導員」になっていた私。
母に後を託したためか、私が帰った後も、 母は祖母に「すず日記(=ほぼ日)は書いたつね?」
と言っているらしいです(笑)。

今もそのままのペースかは分からないですが、 「ほぼ日手帳」に触れることが、 祖母にとってちょっとでも周りの世界の何かを リアルに感じ取るきっかけになっていれば、 そしてそれを時々振り返って 思い出になっていけばいいなぁと思っています。
今の私の人生の素地を育んでくれたと言っても 過言でない母方の祖父母。
祖父はもう居ないけれど、 大好きな大好きな祖母だから、 同じものを持って同じものを使って、 同じもので楽しみや出来事を共有して、記録して‥‥。
そんな日々の役に立ってくれればいいなぁと思います。
(すず)

コミュニケーションツールとして、 「ほぼ日手帳」をお役立ていただいていること、 ほんとうに嬉しく拝見いたしました。
「時々振り返って思い出になっていけば‥‥」
と、「すず」さんがおっしゃっているように、 あたりまえのように手帳に書いていたことが、 思い出を増やしていくことにもなるんだなあと、 あらためて気付かされたように思います。
「すず」さん、 おばあさまと過ごされた貴重なお話しを、 手帳CLUBにお届けくださり、ありがとうございました。

プレゼントを贈る相手というのは、 きっと自分にとって特別な存在の人のはず。
そんな大切な方への贈りものに、 「ほぼ日手帳」をお選びくださったみなさま、 ほんとうにありがとうございました。
これからも、 手帳にまつわるエピソードがありましたら、 techo@1101.comまで、 メールをお寄せくださいね。
よろしくお願いいたします。


古い記事へ 新しい記事へ
手帳CLUBのTOPへ戻る
ほぼ日のTOPへ戻る