2011.03.11
シンプルだから奥が深い。大図まことさんのクロスステッチワールド!(1/4)
ほぼにちわ、です。
あたたかくなってきましたね。
もうすぐ4月ですが、
いちはやく「ほぼ日手帳 2011 spring」を
使いはじめている方もいらっしゃるかもしれませんね。
3月中は1ページに2日分になってしまいますが、
3月1日から使いはじめられるんですよ。
ところで、
ほぼ日手帳のオプション「TOOLS & TOYS」に
この春から新作が加わったことは、
もうご存知ですよね。
そうそう。これです。
△TOOLS & TOYS「ほぼ日のクロスステッチ」(c)Disney
ミッキー&ミニーをクロスステッチで表現した
「ほぼ日のクロスステッチ」。
ステッカーになっていますので、
手帳カバーに貼ってたのしめるんです。
作者は、NHK教育の『すてきにハンドメイド』の
放送も間近に迫り、
さまざまなイベントでも大忙しの
クロスステッチデザイナー大図まことさん。
そこで今回の手帳CLUBでは、
シンプルだからおもしろくて奥が深い、
大図まことさんのクロスステッチワールドを
たっぷりとご紹介します。
写真もエピソードも満載でお届けしますので、
ブックマークして土日もあわせて
じっくりとおたのしみくださいね。
●そもそも「クロスステッチ」って何?
クロスステッチという言葉をはじめて聞いた人も
たくさんいらっしゃるかもしれませんね。
そうです、なにを隠そう私も
そのひとりでした。
クロスステッチのステッチは、英語でstitch。
刺しゅうのことです。
布に糸をつかって絵柄を描いていく手芸のひとつで、
古代エジプト時代のピラミッドからも
刺しゅう布が発掘されるなど、
古くから親しまれてる手芸でもあります。
クロスは、簡単に言えば「バッテン」のこと。
糸で「バッテン」をつくって、
その「バッテン」を組み合せていって
模様や図柄をつくっていく刺しゅう、
それがクロスステッチなのです。
△大図まことさんの作品から
ステッチには世界各国にいろいろな手法があって、
そのなかでクロスステッチは、
もっともシンプルなステッチのひとつです。
技法が簡単だから、世界中に愛好者がいて、
それぞれのクロスステッチをたのしんでいます。
つまり、世界でもっとも身近な刺しゅうの
ひとつと言えるのではないでしょうか。
そんなクロスステッチの世界に、
みんながアッと驚くアイデアと、
ポップでかわいい作風で
大旋風を巻き起こした日本人の青年がいました。
そう。
それが、大図まことさんなのです。
●大図まことさんとクロスステッチとの出会い
大図まことさんは、大学卒業後、
すぐに就職をしないで、
いつかものを作って、いろんな人に見てもらって、
それで生活できればいいなあと考えていたそうです。
△大図まことさんアトリエにて
「ものをつくる時間がほしかったんですよね。
で、どうしたものかなと思っていると
歩いて5分のところにいいところが
あったんですよね。
それで、ある酒屋さんのアルバイトをはじめたんです。」
絵やイラストを描いたり、
友人のカメラマンにもらった編み物の本から
興味を持ち、編み物や刺しゅうをしたりしながら、
その作品をブログに掲載したりしていたそうです。
そんななか、海外の本に掲載された
ひとつのクロスステッチの作品と出会います。
それがこの作品です。
△とても貴重な本だそうです
「これを見たとき、衝撃が走ったんです。
すごいですよねえ。
このカタチ、色、発想。
クロスステッチでここまでの世界が
つくることができるんだ、と思いました。」
そこから、大図さんはクロスステッチに
どんどん魅せられていきます。
時間をみつけては、さまざまな作品に取り組んで、
ブログに掲載していきました。
「とにかく、つくって、みんなに見てほしかったんです。
あっ、そうそう。
アルバイトしていた酒屋さんに
飾ってもらったクロスステッチの作品がありますよ。」
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