2011.05.17
「ほぼ日の路線図」鉄道取材記事第3弾!ゆとりーとラインって何だ?
頭に帽子を乗せた姿で
「駆け込み乗車は危険ですので、おやめください〜」。
ほぼにちわ、です。
僕のこの顔アイコンを見て察しのいい方は
もうお気づきでしょう。
約1年ぶりにこの企画。
鉄道取材記事第3弾!
名古屋にある路線、「ゆとりーとライン」に
取材に行った模様をお届けします。
このゆとりーとラインというのは何かと言いますと
「鉄道とバスの利点を組み合わせた交通システム」。
文字だけ見ると「???」となりそうなので
写真をお見せしましょう。
はい、ドン!
高架を走っているのは‥‥バス!
これが「ゆとりーとライン」なんです。
ある一定区間まではこの高架を走り、
その区間以降は通常のバスになって、一般道を走ります。
もちろん立派な電車(扱い)です。
実際に近くまで行って見せていただきました。
▲これがゆとりーとラインの営業車両。
一見、なんの変哲もないバスですが‥‥。
▲車輪のところに、案内輪があります。
これがゆとりーとラインの特徴なんです。
▲案内輪を専用軌道にあるガイドレールに沿わせながら
走ります。
▲丁度こんな感じ。
左側の案内輪がガイドレールに沿っているのが
わかりますか?
▲拡大してみました。
反対側と合わせて4輪の案内輪が装着されています。
▲実際に乗せていただきました。ここで驚く事実が!
現在、カーブを曲がっているところなんですが、
運転手さんに注目。
▲勝手にステアリングが切られてる!
高架を走るあいだは案内輪とガイドレールのおかげで
ステアリング操作は不要なんだそうです。
▲高架下の一般道は信号待ちで渋滞中。
でも、ゆとりーとラインは専用の高架を走るため
渋滞とは無縁です。
▲上りと下りですれ違うところを激写!
なぜか異様に盛り上がりました。
▲これが高架線路の最終駅、
小幡緑地駅の近くにある管理センターです。
▲走行する車両はもちろん、
駅に設置されているカメラも監視しています。
▲室長の林さん
「走行しているバスの位置はここで全部把握できます」
▲ゆとりーとラインの鈴木さんに
あの車両を運転するのに必要な免許証を
見せていただきました。
▲「動力操縦者運転免許証」これがあると
専用高架線路を運転することができるそうです。
▲ただいま1台の車両が一般道を走り終え、
小幡緑地駅近くのロータリーのような
「モードインターチェンジ」にやってきました。
これ、正式名称です。
▲ぐるっと回ったのち‥‥。
▲踏切のような遮断バーの手前で一旦停止しました。
▲そして、案内輪をすーっと出して‥‥。
▲ガイドレールに沿わせて‥‥。
▲大曽根駅方面へと向かうのでした。
▲小幡緑地駅以降は一般道を
ふつうのバスのように走っているわけです。
ざっと「ゆとりーとライン」が
どういうものかをご紹介いたしました。
ここまでの説明でおわかりのとおり、
取り立ててすごいテクノロジーを使って
運行している路線ではないんです。
どこかユルくて、なんかかわいらしくて
いい意味でちょっと滑稽。
それが「ゆとりーとライン」だな、と感じました。
近隣のみなさま、
ぜひ「ゆとりーとライン」を利用してくださいね。
それでは。
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