【免れる】
まぬかれる・まぬがれる
[例文]
「なんということだろう‥‥！おれたち３人のうちの誰かひとりが、あの、ぐつぐつと沸き立った風呂に入らなくてはならないのだ。いったい誰が？おれたちはうつむいた。そのときだった。リーダーの肥後が手を挙げた。「じゃあ、オレが入るよ！」ああ、さすがリーダーだ。よかった、まぬがれた、とおれは思った。しかしつぎの瞬間、思いがけないことが起こった。もうひとりのメンバー、寺門が手を挙げたのだ。「いや、オレが入るよ！」まずい。これでは、おれひとりが臆病者になってしまう！おれは慌てて手を挙げた。「いや、オレが！」するとほかのふたりは声を合わせて言った。「どうぞ！」
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