【閑話休題】
かんわきゅうだい

[例文]
さて、この地球に海が誕生したのはおよそ43億年前といわれています。地上を覆っていたマグマが徐々に冷やされ、大気中の水蒸気が雨となって長く長く降り続き、やがて、海が生まれたのです。すべての生き物の祖先は海に生まれました。太古の海に生まれた原初の生命は、長い時を経てさまざまなかたちへと進化していきました。あるものは陸に上がり、人間の祖先になりました。現在、海は地表の約70パーセントを占めています。広い海には、たくさんの生物が棲んでいます。その数がいったいどれくらいなのか、はっきりとはわかっていません。少なくとも1000万種類の生物がいるといわれていますが、この数は今後、さらに増えていく可能性があります。技術が進み、人の探査が及ぶ範囲が広がれば、そこで新たな生物が発見される可能性があるからです。事実、今年4月に行われた、日本、アメリカ、中国、オーストラリアなどの14カ国が参加した大西洋深海の大規模な調査では、じつに20種類にも及ぶ新種の動物プランクトンが発見されました。海は、まだまだ、私たちにとって未知なのです。それゆえ、人は昔から、眼前に広がる広い海に、果てしないロマンを感じるのかもしれませんね‥‥。かんわきゅうだい。おい、ねーちゃん、あんた年いくつだ?

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