MAGIC
ライフ・イズ・マジック
種ありの人生と、種なしの人生と。

新年明けましておめでとうございます。
今年も「ライフ・イズ・マジック」を、
どうかよろしくおねがいします。

とあるエスニック・レストランに行った。
出迎えてくれたウェイター君の、
「イラッサイマステ」みたいなカタコトが楽しい。
なにはともあれ飲み物、メニューを見ると
ワインも豊富に揃っているようだ。
ウェイター君がワインの赤を2本持ってきた。
オススメのワイン、ということのようだ。
「で、どっちのワインの方が重いんだろう?」
そう尋ねてみた。
すると、じぃ~っと僕の目を見つめながら聴いていた
ウェイター君、テーブルの赤ワインを一本ずつ
丁寧に持ち上げ始めた。
何度もそれを繰り返して、
「コッチ、スコシ、オモイ」
きっと10グラムは重いであろう、
その赤ワインをいただくことにした。
とても美味しかった。
そんな色んなことがあった2003年でした。
旧年をあれやこれや、
シミジミと思い出しつつお送りする今回、


『ナポの2003年、こんなことがあったよ』


「『ライフ・イズ・マジック』が本になった!」
新宿の外れにある蕎麦屋さんで昼飯を済まして外に出ると、
見知らぬおじさんが声を掛けてきた。
「よぉ~ぉ、小石じゃぁないか。
 オレだよオレ、覚えてないかぁ、覚えてないだろうなぁ。
 専修大学時代の同級生だよ、Mだよ」
「おぉ~、久しぶりだなぁ~」
などと応じたものの、まるで覚えちゃいないその風ぼう。
無理もないやね、だって卒業して
はや28年が過ぎようとしているのだから。
Mは現在、某出版社に勤務して
編集の仕事に携わっているという。
話はトントン拍子に進んで、
当コーナーの我が拙文を一冊の本にしようじゃないか、
などとなってしまった。
11月18日、星雲社発売、国研出版刊で本になりました。
帯には、糸井重里先生の推薦文まで
書いていただいております。
ひとつ、どうかご購読のほど
なにとぞよろしく、なのでございます。

「25周年リサイタルをやりました! 」
11月4日、新宿スペースゼロ・ホールにおいて
『ナポレ・オン・ステージ』を公演しました。
あっという間に迎えた
プロ・マジシャン生活25周年を記念して、
これまでの集大成をご覧いただくべく
頑張ったのであります。
本当を言うと、プロ・マジシャン歴は
すでに27年を数えています。
なのに25年記念なのかというと、
始めの2年間はまるで仕事が無かったのでありますよ。
有名無実、仕事の無かった2年は、
我々にとって『空白の2年』です。
なにはともあれ、芸術祭参加公演として1時間半、
これぞ円熟の境地と言うにふさわし・・・くない
ドタバタお笑いマジック・ショー、
つまりはいつものステージをご覧いただきました。
この公演のライブ版が、
来年早々にもDVDになって発売されるそうです、
あはははは。

「平成15年度、芸術祭優秀賞をいただきました!」
恐れ多くも、11月4日の我らのリサイタルが
芸術祭優秀賞! 優秀賞! 優秀賞、優秀賞・・・。
あの公演が優秀賞、あれが優秀賞、
あんなんで優秀賞・・・。
失敗したのに優秀賞、スベッたりしたのに優秀賞、
ダンドリ悪かったのに優秀賞・・・。
でも、なにはともあれ、芸術祭優秀賞なのです。
だから我々ナポレオンズは優秀賞なのです、
わ~いわ~い。

「BARの共同経営者になったよ」
7月12日、上馬交差点近くに
『BAR-CLOSED』をオープンしました。
ボードビリアン&俳優の奇才Mさん、
落語マスターのSさんたち仲間9人の共同経営です。
場所は環7と246が交差するところから柿の木坂方面、
ほんの徒歩1分です。
『BAR-CLOSED』と名付けましたが、
決して閉鎖的ではありません。
どなたもお気軽にお越しください。
電話番号 03ー3424ー9690
HPはwww.bar-closed.com です。
断じて副業ではありません。
かといって本業でもないのだけれど。
そうかといって遊び半分なんかじゃないですよ。
仲間たちと、より好いBARにすべく奮闘中です。
どうか、お近くにお寄りの際はぜひ!

皆さんの2003年はいかがだったのでしょう。
『まるでヤジロベェのように
 グラグラと揺れ動くのが、人生』
だなんて言ってたのは誰だっけ?
なにはともあれ、2004年もどうかよろしくお願いします。

このページへの感想などは、メールの表題に
「マジックを読んで」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2004-01-03-SAT

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