『マイナー・イズ・マイ・ライフ』
僕は左利き。
10人にひとりが、左利きだそうな。
となるとやはり少数派、マイナーな存在。
でも、特に困ることもない。
左利きだからか、変なことばかり思いついたりして、
楽しくもある。
仕事はプロのマジシャン。
日本では100名くらいか、またまたマイナーな業種。
マジシャンの中でも、
お笑いマジックばかり演じているマジシャンは、
更にマイナーな存在。
ほとんどのマジシャンは、真面目なマジック道を
追求している。
日々の練習、指先の鍛錬も怠らない。
それに比べると、お笑いマジシャンは練習しない。
というか、練習してもウケるかどうか分からないし。
いつだって出たとこ勝負みたいで、
その分、ドキドキ感は
半端なく楽しめるのかもしれない。
住んでいるマンションで、
『廊下部分の照明を交換します。
どちらかお好みの照明器具をお選びください』
なんて用紙が配布されたりする。
僕の選んだ照明器具は、いつも採用されない。
照明の好みまでマイナーなのだろうか。
子供の頃から、
「多数決で決めます」
なんて時、多数派になったためしがない。
みんなで食事に行こうと、
「和、洋、中、どれにする?」
僕の気分は、相変わらず少数派。
友人たちとの多数決さえ棄権したくなるが、
多数決に従った結果、
思いがけず美味しいものに出会えたりするから、
これも悪くない。
でもなぁ、時には多数派、
メジャーになってみたいもんだとつぶやけば、
「小石さん、近い将来、
2人に1人は50歳以上になるそうですよ。
だから、小石さんも立派な多数派、メジャー入り」
「人生初の多数派、メジャー入り~!
わ~いわ~い、
とってもうれしく‥‥ないわいっ!」
 
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