ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

聖☆おにいさん

『聖☆お兄さん』

著者:中村光
発行:講談社

古代の人が現代へという、
時代や国を超えた物語つながりで
『聖☆お兄さん』をおすすめします。

世紀末を無事に終えたブッダとキリストが、
バケーションをもらって
なぜか東京の立川にアパートを借りて住むんです。

ブッダとキリストの生涯を多少知っていると、
それぞれのキャラが引き立ってそれはそれは面白いです。
ブッダの耳は冷たくて、キリストはジョニー・デップ似。
アナンダはカッコいい自分を罪だと思っていて、
大天使達はまるでジャニーズ。

バカにしている感じがしないのは、
2人がとっても優しいからかな。
虹を見て「お父さんからメッセージだ!」
と思うようになりますよー。
こんな視点で書いたマンガが読めるのは、
日本ならではなのかもしれませんね。

ちなみに私はこのせいで、
手塚治版『ブッダ』を大人買いしちゃいました。

(ふみぽろん)

2010-07-24-SAT