ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

『プラネテス』

『プラネテス』

著者:幸村 誠
発行:講談社

宇宙つながりということで、『プラネテス』をぜひ!

舞台は人が月に住むようになった時代。
主人公の青年ハチマキは、
宇宙空間に浮遊するゴミのお掃除屋さんです。
いつか自分の宇宙船を買うという夢を持ちつつも、
今はしがない低収入のサラリーマン。
小さな宇宙船で、2人の仲間と
毎日ひたすらゴミの回収、廃棄をしています。

宇宙ものなのに、
壮大なスペースオペラといった感じじゃないんです。
ちょっと未来に生きている普通の人を描いている点も
『宇宙兄弟』と似ているかもしれません。

ユーモアたっぷりの人情話が楽しめますが、
読み進めるうちに
宇宙と地球と自分の関係について考えさせられるような、
哲学的な雰囲気もでてきます。
まわりにいる人との距離の取り方も、かわるかも?
ときどき息をのんでしまう、絵の表現力もすばらしいです!

(ayatak)

2010-10-23-SAT