ほぼ日刊イトイ新聞

マンガでドミノ

『はいからさんが通る』

『はいからさんが通る』

著者:大和和紀
発行:講談社
らんまつながりで、
大好きな藤枝蘭丸くんを紹介すべく、
おなじみの『はいからさんが通る』をおすすめします。

蘭丸は、見目麗しい女形の歌舞伎役者。
竹久夢二の詩集が大好きで、
醜いものは嫌い、という乙女心満載の男の子。

実は彼は幼い時から、
はいからさんこと、花村紅緒に想いを寄せています。
彼の理想には程遠い、がさつでお転婆な紅緒。
でも、時々見せるかわいらしさにほだされて…なのか、
紅緒のためなら、飲めないお酒につきあい、
時には、いきおい駆け落ちもしてあげるのです。

蘭丸は、叶わぬ恋と知りながら、
紅緒が他の相手のことで、深く傷つき迷う時も
ずっと紅緒のそばで寄り添っていたのです。
そんな蘭丸がかわいそうで、でも紅緒の恋も応援したくて。
夢中になって読んでいたのを思い出します。

番外編では、蘭丸が理想通りの大和撫子に出会って
恋に落ちるのですが、実は…。
一途でとぼけた蘭丸らしい、オチがついています。
そちらもぜひ!

(もと)

2011-06-25-SAT