『妖怪ハンター』
著者:諸星大二郎
発行:集英社 |
オカルトと民俗学繋がりで
『妖怪ハンター』をご紹介します。
妖怪ハンターといっても
除霊したり、妖怪退治を行うものではありません。
考古学会の異端児とされ、
妖怪ハンターとよばれた一人の考古学者が、
日本中を調査で歩きながら
その土地土地の神話や歴史をひも解き
人間の力の及ばない「常世の国(異世界)」の存在を
かいま見るというものです。
古事記や日本書紀に出てくる神話や
昔話に出てくる、人知を超えた神や鬼の存在。
日本各地に伝承される祭礼とたたりの謎。
目に見えないけれど尊ぶべき存在があることを
感じさせます。
ひとつひとつがリアルで、
どこまでが本当に古文書に書かれたもので
どこからが作者の想像なのか
改めて、古事記を読む直したくなるほどです。
ぜひ、ご一読を!
(ぴお) |
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